行きたいトイレの混み具合が一目でわかる

その意を催した際、そこが空いているかいないかは、行ってみなければわからない。 みなが定時に出勤し、会議をしたり、同じ時間帯に一息入れたり、昼食をとったり――。同じように仕事をしていれば、同様のペースでそこへ足を運んだとしても不思議ではない。それが人間というものだ。

(BP-Affairs編集部)

SCSK株式会社は、自社が入居するオフィスビル内の特定の時間帯・フロアで個室トイレの利用が集中することによって、無為な待ち時間が発生していることに着目し、トイレの個室状況をリモートで確認できるWebシステム「LeadRest(リード レスト)」を開発。きょうから提供を開始した。

各トイレに設置した開閉センサーにより各フロア、各トイレエリアのトイレ空き状況を自席PCや各自のスマートフォンから確認することができるトイレ在室状況モニターシステム――。サービス利用者においては、リアルタイムで空き状況を把握することができ、効率的な利用が可能となる。また、管理者画面においては、エリア別・フロア別の利用時間や稼働率を参照することができ、利用状況の傾向分析を行い、増設など運用改善の検討指標とすることが可能だという。

「LeadRest」の特長は以下の通りだ。

(1)かんたん設定:トイレエリアの追加、トイレの追加、センサーの再設定などを画面より簡単に行える。
(2)プライバシーの保護を考慮した仕様:在室状況照会の際にパスワード認証の設定が可能で、閲覧者を制限することができる。トイレの在室状況照会画面では、異性のトイレ在室状況を確認できないよう、性別選択時にパスワード認証設定することが可能なため、安心して使用できる。
(3)顧客の環境に応じたサービスの提供:パッケージ商品のため短期間で導入可能で、機器設置と設定のみですぐにシステムを使用することができまた、物理サーバのほかにクラウドサーバの用意もある。

時間とリソースの有効活用のため、データを可視化するIoTサービスを多様な場面に展開したいと考えている。SCSKは、開閉センサーのほかに人感センサーを用いた会議室の使用状況管理や座席の在席情報管理など、今後も、リモートワークやフリーアドレスなど多様な働き方、フレキシブルワークスタイルへの順応を実現するIoTサービスを提供していくとする。