中小企業、個人事業主にもフィンテックの恩恵を

金融機関の窓口サービスがインターネット上に移った。いわゆるネットバンキングは、思えば今後発展が期待される金融とITの融合――FinTech(フィンテック)の端緒だった。

近ごろスマートフォンを味方にして、ますます便利になっている。クラウド型の会計ソフトウェアサービスなどとも連携が進み、利用者の会計および資金管理を楽にしている。

サイバー空間でのバンキングであるために、便利な反面、増加の一途をたどるサイバー攻撃への防御が欠かせず、利用者は、複雑化するセキュリティ対策を重荷に感じることがある。複数の金融機関に口座があれば、その分だけセキュア取引の仕組みが必要になる。
ICT(情報通信技術)システム予算や人的リソースが比較的潤沢な大企業ならそれらへの対応も可能だろう。けれども中小企業や街の商店、個人事業主にそのようなリソースも余裕もない。本来、大企業以上にネットバンキングのメリットを享受できるはずの組織、人たちなのに、である。

そこでNTTデータ四国は、主に中小企業や個人事業主に向けて解決策を提示。複数金融機関のバンキングサービスが利用できる――マルチバンキングソフト「EBNext®SD」をインストールし通信等のセットアップを行った――モバイルタブレット端末を今月19日より提供すると発表した。

「EBNextSD」は、NTTデータ提供の「VALUX®(バリュックス」を用いたバンキングソフトであり、VALUXは利用者の端末を電子証明書で認証し、なりすましなどの不正を防止することができるサービスだという。マルチバンキングソフトおよび電子証明書がインストールされたセキュア通信を行うモバイル端末を利用することで、利用者は場所や時間に関わらず、安心・安全なバンキングサービスの利用が可能となる。モバイルタブレットのタッチパネルで操作することで、よりATM画面に近く、パソコンバンキングに不慣れな人もすぐに簡単に複数の口座の入出金・残高を確認し、送金指図ができるとのことだ。

端末1台1台をリモート監視可能で紛失・盗難対策も万全。プリンターによる帳票印刷も可能。地震災害等のBCP(Business Continuity Plan)対策に、ATM等の代替えツールとして利用可。OpenAPIやカメラによる文字認識機能を活用した金融サービスのオープン化に対応可能な各種拡張性を備えているなど、多才なEBNextSD搭載のタブレットは、まず北洋銀行(本店:北海道札幌市中央区)の取引企業および口座保有者向けに提供が始まる。2018年3月までに約2,000台の販売を目指す。そして全国の金融機関や金融機関顧客に展開していく目標が、明らかにされた。

バンキングソリューション搭載モバイルタブレット提供開始

カテゴリー: 情報通信 , 金融   

加藤 賢造

加藤 賢造 (Kato, Kenzo)Author

外資系大手IT企業の立ち上げからフィールドマーケティングやSE、上級管理職などを歴任して、米国スタートアップ(のちにNYSE上場)の日本法人代表取締役を務めたあと、現在、フリーランスコンサルタント兼ライター

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