名刹で自撮り、そしてプリント

SNSの普及とともに、いわゆる「自撮り」が大流行だ。それ専用の「棒」まで売れている。

(BP-Affairs編集部)

けれど、いつでもどこででも自撮りができるわけではないし、スマートフォンを持っていなければ、写真をインターネット上に保存したり、プリントサービスを利用したりすることも難しい。

と、頭を悩ます人たちに朗報だ。
パナソニック、NTTコミュニケーションズ、大日本印刷(DNP)の3社が、カメラシェアリングサービス「PaN」の実証実験を行う。
期間はきょうから4月30日まで。場所は京都東山の建仁寺および圓徳院。それぞれの入り口で配布される撮影カードを使って、撮影スポットに設置された「PaN」カメラで自撮り撮影を行うことができまる。1枚の撮影カードを使って、寺院内に設置された全てのカメラで撮影が可能で、撮影した写真はデータおよびプリントとして購入することができるという。

実証実験の特長は以下の通りだ。

(1) 今回、両寺院には、DNPの写真プリント・販売システム端末を設置。「PaN」で撮影した写真は、クラウド上に保存されることに加え、その場でプリントも可能。
(2) 特殊なアングルからの写真だけでなく、背景合成写真(ブルーバック)など、「通常では撮影できない」写真による付加価値も提供。
(3) 建仁寺および圓徳院で同時開催することで、一方の開催地の客をもう一方に誘導する効果を検証。

「PaN」(Photo and Network)は、パナソニックの「撮影技術」とNTTコミュニケーションズの「クラウド・ネットワーク技術」を連携させたシステムであり、観光地や遊園地、イベント会場などに設置されたカメラを客がシェア(共用)して利用できる、新しいサービスとして提供されている。
撮影した写真は自動でクラウド(インターネット上)に保存され、簡単にダウンロードすることができるとのことだ。