1チャネル型の操作性で、多チャンネルひずみ測定

アプリケーションはおもに2つ。 台車に取り付けた上下左右の加速度センサの信号から、線路の異常を検知し、警報を発令するなど保守安全に貢献する鉄道車両の振動測定。

そして、実車走行時に操縦安定性をひずみゲージや加速度センサで測定する自動車走行試験。

幅広く社会の"安全と安心"を支える製品を世界40ヶ国以上に輸出する共和電業はきょう、今月下旬より、自動車のベンチマーク試験や鉄道車両の車載試験などあらゆる応力計測のシーンで活用できるマルチシグナルコンディショナ「MCF-A」の販売を始めると発表した。

計測現場に密着した他チャネル型シグナルコンディショナとして愛されていた従来機種MCD-A――それを小型化、軽量化したという「MCF-A」は、高安定、高精度で簡単な設定を実現したと定評の、1チャネル型動ひずみ測定器DPM-900シリーズの操作性を採用。直感的な操作で設定時間を大幅に短縮し、感度調整はデジタルスイッチ式の直読タイプで、センサの定格出力値をダイレクトに設定できるという。

読み取り情報を電子化して内蔵するTEDS(Transducer Electronic Data Sheet)対応センサを使用すれば、手動による感度調整設定が不要になる。内蔵データは、そのフォーマットはIEEE1451.4に準拠し、共通データであるセンサ識別情報、センサ性能に関する情報(ひずみ出力の変換器)に対するテンプレート、そしてその一部をユーザーが書き込めるようにする予定のメンテナンス情報領域からなる。

小型軽量化においては、たとえば8チャネル型の「MCF-8A」に全チャネルコンディショナカード(DPM-91A)を実装時、従来機種より体積比較で約40%コンパクトになり、重量比較で約71%軽くなるとのことだ。