マイ・スマートホームでアレクサを体験

NXP Semiconductors N.V.、NXP、スマートホームでのAmazon Alexa体験の普及に向けてAmazonと協業

リビングルームの隅で、「あっ、金魚の餌、買うの忘れてた」
つぶやいたら、ネットにつながっている音声認識装置が反応して、注文完了。金魚もほっとする時代が来る――。

車載半導体世界最大手のNXPセミコンダクターズ社が13日オランダで、ファー・フィールド(遠隔・広範囲)音声認識技術と、Amazon Alexa Voice Service(AVS)を統合したリファレンスプラットフォームを発表した。
同社は車載・産業用製品の開発と製造のみならず、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進していて、コンシューマ向けのハイパフォーマンス・ミックスドシグナル製品やプロセッシング・ソリューション、高出力RF製品などを日本市場にも提供している。

そして今回発表したのは、ネット通販およびITサービス世界最大手アマゾンのAI――人工知能「アレクサ」を活用する機器開発のための
「Amazon Alexa向けNXPリファレンス・プラットフォーム」。ネット接続型スピーカー「Echo」(エコー)をテレビや動画サイトなどで見たり、町や職場で聞いたりした人も多いだろう。アマゾンはEchoに代表されるハードウェアを用い、それを裏で支える人工知能Alexaにより、あらゆるモノがネットにつながる「スマートホーム」基盤を完成させようとしている。
そのスマートホームの普及を、NPX社が加速しようというわけである。

実績豊富なマルチメディア向けi.MXアプリケーション・プロセッサをベースにした、NPXリファレンスプラットフォームは、新しい音声制御機器の開発を簡素化するために設計されていて、Amazonの7マイクロフォン・アレイ設計、ファー・フィールド音声処理技術、AVSクライアントで構成される包括的なシステムにより、顧客やパートナーは、Amazon Alexaを使用した高性能機器の開発が可能になるという。

NXP社のi.MXアプリケーション・プロセッサは、IoT(モノのインターネット)における顧客の個々の設計要件に対応するスケーラビリティを提供するとのことだ。