Software Defined技術でIoT通信を一元的かつ効率的に管理運用
NTTコミュニケーションズは、今年6月より、法人向けモバイルネットワークサービスにおいて、IoTで利用する通信を一元的・効率的に管理運用するための機能を拡充する。 同社保有のSoftware Defined(ソフトウェア定義)技術によって、多数の機器による通信の一括管理や、柔軟な設定変更ができるポータルサイトを提供するほか、多彩なAPIの提供により様々な機能やアプリケーションとの連携を実現するとのことだ。
IoTにおけるモバイルネットワークの利用には、人による利用とは異なる特有のニーズが存在する。例えば、数多くの機器やセンサーの管理を行う必要があったり、通信状態の確認やコントロールを管理者が遠隔で行う必要があったりするため、一元的かつ効率的な管理を行うための稼働が課題になる。
料金体系やセキュリティレベルについても、IoTならではのニーズが存在することを踏まえ、IoTに最適な通信プラットフォームとして利用できるよう、今回の機能拡充を行うという。
同社は、この機能拡充により、IoTを利用する企業のみならず、自らIoTサービスを提供する事業者も、IoTに必須の要素であるモバイル通信をより効率的に、そして効果的に活用することができるとした。
拡充機能は、VPNによるセキュアな接続を行う「Arcstar Universal One モバイル」、およびインターネットによる接続を行う「OCN モバイル ONE for Business」にて利用できる。
また、同社提供の「Enterprise Cloud」やMicrosoft「Azure」、Amazon Web Services「AWS」などの多様なクラウドサービスに接続できるため、必要に応じたサービスを組み合わせた柔軟なIoT環境の構築が可能――。手軽なIoT導入を実現するIoT Platformサービス「Things Cloud」と組み合わせることで、機器やセンサーのデータ収集から、その閲覧や簡易分析に至るまでの環境をワンストップで構築できるともいう。