国内最大級の手のひら静脈認証事例

富士通株式会社、NTT西日本様、業務端末11,300台に手のひら静脈認証を導入

2017年4月7日

たくさんのパスワードを記憶しておくことは至難の業である。できれば手を抜きたい、と思う。
けれども、世間でセキュリティ強化が叫ばれる中、もし自分が情報流出事件の当事者になってしまったら――。それで勤め先がマスメディアに騒がれ、評判を落としてしまったら目も当てられない。どころか個人も組織も信用失墜のはてに、勤め先は事業継続さえ危うくなるだろう。

利便性と安全性を両立するには認証方式を改善するしかない。それをより強固で、確実で、利用者の負担が少ないものに。

西日本電信電話株式会社(NTT西日本)では、業務システムへのログインにICカードおよび指紋認証による本人認証を行っていたという。個人の負担は少なく、パスワードよりも遙かに安全で確実な認証方式。だが、ICカードは発行や管理など運用面の負担が大きく、指紋認証では一部の人の指紋が読み取れない点が課題となっていた。

そこで同社は、業務端末の新しい認証方式として――国内外で累計77万台を出荷し、世界約60ヶ国で7,000万人以上の利用実績がある――富士通と富士通フロンテックが提供する手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-SL」を導入したとのことだ。

金融機関のATMや、機密施設の入退室管理システムなど、「個人認証が重要」な場所や場面で利用されている"手のひら静脈認証技術"は、「生体認証の中でも高い安全性を実現」、「非接触で快適に認証でき、登録不可能な人がほとんどいない」といった特長を備えている。
そして、PalmSecure-SLは、持ち運び可能な「小型で省スペースを実現する装置サイズ」であり、机上のスペースを有効活用することができ、本人拒否率0.01%(リトライ1回)、他人受入率0.001%以下という高い認証精度とともに、快適かつ高信頼のセキュリティを実現する。

NTT西日本において、2016年8月から順次導入が始まり、現在11,300台が稼働しているという。
セキュアな仕組の規模は、システムログインで手のひら静脈認証を利用する事例として、最大級とのことである。