産業界および行政機関において、小型無人機「ドローン」の活用が広がっている。
深山幽谷、危険地帯、高所や洞穴、広大な農地や工事現場など、ドローンは人が行けない場所で、あるいは人間とは違う視点で作業を担えるためだ。
リスク回避だけでなく、生産性の向上――仕事の効率を上げたり、自動化の一助にしたり、人手不足を補う目的でも利用されていて、データ分析等のIT(情報技術)との連携によりいっそうの効果が期待できる。
GPS(全地球測位システム)による飛行で農薬散布などを行うにしても、ドローンにとって最も重要なものは「眼」、すなわちカメラだろう。
重すぎれば飛行姿勢が不安定になり操縦しづらい、「眼」はパイロットの目となる一方、取得データの即時性や精密性を左右する。そのカメラについて、株式会社スカイロボットが、世界最軽量のドローン搭載用コンパクトカメラを2機種、「FLIR DUO」「FLIR DUO R」の販売を5月1日に開始する。
FLIR DUO、DUO Rはともに、最先端Leptonセンサー採用の赤外線カメラと、2K可視光カメラを搭載したツイン型アクションカメラで、赤外線および可視光動画/静止画を同時撮影。micro SDカードによる記録と、PWMインターフェースでのカメラ機能制御を実現している。サイズと形状は、現在普及している他のカメラと同様で、ノービスパイロットにも手軽に扱えるとのこと。そして、DUO Rは、放射温度測定(ラジオメトリー)機能により、赤外線画像すべてのピクセルに正確かつ校正済みの温度計測値を、被写体に触れることなく記録可能だという。
同社は、日本初のドローンパイロット養成専門学校「Drone School Japan」を運営――。操縦に興味のある人は、無料体験コースにて今回発表のカメラ操作も体験できるようだ。