NEC、どこでも無線LAN構築が可能なアクセスポイントを発売

NEC、場所を選ばず無線LANのネットワーク環境を構築可能な「インフラレス通信アクセスポイント」を発売

場所を選ばず容易に無線LANのネットワーク環境を構築可能な「インフラレス通信アクセスポイント」を製品化したNECは、本日、販売活動を開始した。製品は新日鐡住金株式会社での採用が決定している。

1台に無線LANアクセスポイントおよび機器間通信の機能を搭載するとともに、バッテリー内蔵で持ち運び可能である。ために、複数台設置するだけでネットワークを自由に構築、移動、拡張できる。
同製品は、受信したデータを機器内に保存し通信可能時に送信する機能を搭載しているため、一時的に通信が途切れても復旧後、確実にデータを伝送可能だし、GPSの受信機能を搭載しているため、スマートフォンやタブレット端末から特定の本製品の位置や移動軌跡を確認できる。また、機能拡張用のメモリを有しているため、利用用途に応じてソフトウェアを追加し機能を拡張できるという。NECでは内蔵するソフトウェアの開発に加え、同製品を活用した様々なソリューション順次提供していくとのことだ。

ネットワーク敷設工事が困難な既設工場や工事現場、既存の通信インフラが利用できない災害現場などが対象になっている。ほかに、スマートシティ向け――IoT(モノのインターネット)のエッジサーバとして、配線や給電の制約なくカメラや様々なセンサから有効データを抽出・加工し、クラウドに送信することで、リアルタイムかつ効率的な分析・制御をしたり、イベント会場向けとして、一時的に無線LANのネットワーク環境を構築し、コンテンツ提供などの多角的なサービス展開をしたりする、具体的な適用分野とその実現方法が考えられている。

NECは、社会ソリューション事業に注力している。同製品をはじめ今後も各種製品・ソリューションの提供を通じて、世界中の人々や企業が情報・知識を安全・安心・公平に活用できる情報通信基盤の構築に貢献してゆくとした。