総理大臣もきっと感心するでしょう

ライフロボティクス株式会社、ライフロボティクスの協働ロボット「CORO®」を吉野家の店舗における食器洗浄工程へ導入

安倍首相肝いりの「働き方改革」はいまや待ったなしである。連日メディアが取り上げ、それを進めている企業が全国の新聞などで紹介されている。長時間労働の是正、同一労働同一賃金の導入、子育て・介護と仕事の両立などを盛り込んだ実行計画をまとめる政府は、関連法案の年内提出、\'19年度からの実施を目指している。

中でも長時間労働の問題は、過労死リスクに直結していて、国際社会から日本独特の悪しき慣習とみられている。一日も早い解決が望まれる。経営の観点からは単純作業の自動化などが、生産性や収益性を保ちあるいは高めながら、社員満足度の向上やワーク・ライフ・バランスの改善を実現する、国際競争力も高い有効策になるはずだ。

過酷な労働環境により、外食産業への就職は若い人たちに敬遠されているという。それだけが理由ではないにしても、同業界では深夜営業の中止などが相次いでいる。だが客にしてみれば困ったときのチェーン店、いつでも開いていて食べられる、「あの店」の存在は大きい。

うまい! はやい! やすい! 三拍子揃った牛丼で一世を風靡し、いまも幅広い客層に熱烈なファンを抱えている吉野屋が、上記のような社会問題を克服し、さらなる高みへと歩み始めた。
人と共に働くロボットのメーカー、ライフロボティクス株式会社によると、吉野家は店舗での食器洗浄工程に協働ロボ「CORO(コロ)」を導入し、約78%の工数削減を目指す。この取り組みは、経済産業省平成28年度ロボット導入実証事業に採択されたものだという。

ライフロボティックス社のリリースノートでは、上記行程の詳細や効果に加え、吉野屋の店舗で実際に働く「CORO」の動画が確認できる。