あの変なホテルがERPを導入

ワークスアプリケーションズ、ハウステンボス、管理部門でのAI活用への挑戦

長崎県佐世保市において、日本一のイルミネーション都市の称号を持つ「光の王国」や、ロボットを活用し世界最高水準の生産性を目指した「変なホテル」、200年後のレストランをイメージした「変なレストラン」など、ユニークなパーク施設を展開運営するハウステンボスが基幹系情報システムを刷新する。

新たに採用するのは、ワークスアプリケーションズの「HUE」――AI型ERP(人工知能を活用したエンタープライズ資源計画システム)であり、業務改革のための会計システム基盤として、「HUE Financials & Strategy」「HUE Expense」「HUE Accounts Payable」「HUE Accounts Receivable」の4製品だという。

従来、パークの営業が終了したあと行っていた事務処理。たとえば経費や請求書の処理に月450時間(試算値)を費やしていて、従業員の負担が問題となっていた。また、テーマパーク、レストラン、ホテルといった多様な事業運営の下、多種で複雑な取引が発生していて、それらを入念かつ正しく処理するために時間がかかっていた。

そこで、領収書画像の解析および該当項目へのマッピング、経費明細の自動作成を行い、その後にも多種多様な取引先からの請求書を学習しつつ、人の先回りをして処理してゆく「HUE」の導入を決めた。これにより、会計業務におけるあらゆる場面で、従業員は煩雑な作業から解放され、労働生産性の50%向上が期待されている。彼彼女らは、本業である「お客さんを喜ばせる」仕事に集中できるのだ。

接客業務にロボットを活用するハウステンボスは、エンターテイメント業界、そしてエンタープライズ管理業務でも、「未来」を描いてみせる。