オーガニックとブロックチェーン

電通国際情報サービス(ISID)、有機農業発祥の町、宮崎県綾町の野菜に ブロックチェーン技術で管理した生産情報を付与、販売

食の安全安心、そして「おいしい」を背景に、オーガニック("Organic")は世界中でその価値を認められている。しかしその栽培、有機農法や無農薬栽培の苦労は並大抵ではない。映画『奇跡のリンゴ』を観たことはあるだろうか――。

映画は青森が舞台であったが、きょう筆者は、そこから遠く離れた南の町、宮崎県東諸県郡綾町が有機農業発祥の地だと知った。

綾町は「イノベーションのまち」なのだろう。これまで有機農業をリードーしてきたうえに、世界の金融機関やIT企業、メガバンクなども熱い眼差しを送っている仮想通貨(ビットコインなど)の基盤テクノロジーを活用した実証実験を進めている。
実験はブロックチェーン技術を使い、有機農産物の品質を保証――野菜一つひとつを鮮度保持フィルムP-プラス®で個包装し、NFCタグ付のQRコードを付与してあるため、消費者はスマートフォンをかざすだけで、その野菜がどのような土壌で育ち、いつ作付けが行われたかなどの生産工程を個包装の単位で確認することができるという。株式会社電通国際情報サービスのオープンイノベーションラボとの取り組みだ。

その成果が、3月25日(土)にアークヒルズ(東京都港区)で開催される朝市「ヒルズマルシェ」で見られる。
ヒルズマルシェは、「食」というカテゴリーから都市の新たなライフスタイルを提案することを目指し、2009年9月より毎週土曜日にアークヒルズで開催している朝市。出店者である「つくり手」とお客が出会いつながる場として、開催当初より地方創生支援の一役を担っているという。

どれ、スマートフォンを持って、行ってみようか。