働き方改革はモバイル向けクラウドで

富士ゼロックス、Office365やG Suiteがオフライン環境で利用できる、モバイル向けクラウドサービス提供開始
働き過ぎを通り越して、過労死がそのままアルファベットで海外の新聞に載る今日この頃、首相官邸には「働き方改革実現会議」が立ち上がり、改革への対応は企業・団体、そして社会の課題となっている。  IT(情報技術)の利活用によって、ワーク・ライフ・バランスを保てる環境を作ることは、有力な対応策だといえる。けれども、利便性や機密性、セキュリティに大きな懸念が生じる。  情報へのアクセスのしやすさと、セキュリティ担保の両立には課題があったとして、富士フイルムグループの富士ゼロックスは、クラウド上のグループウェアを、どこに居てもセキュアかつ簡便に使える仕組みを提供し始めた。  その仕組みは、Office 365またはG Suite(Google Apps for Work)から情報を取得して暗号化し、専用モバイルアプリへプッシュ配信するクラウドサービス「SkyDesk Secure Mobile View」である。  暗号化は同社独自の技術でなされ、ワンタイムパスワードの入力は不要にし、専用アプリはメール・スケジュール・ドキュメント(Office文書、PDFファイル)をオフラインで操作できる――通信圏外の場所でも2時間操作可能で、タイムオーバーになるとファイルもアクセスも遮蔽するほか、指定端末以外ではファイルを開けられないなどの特長を備えている。