F5ネットワークス、クオリカが提供するSaaSのセキュリティ強化を支援

コマツのソフトウェア開発子会社として1982年に生まれたクオリカは、製造業向けソフトウェアの開発から流通業向けシステムの提供へと事業を拡大。

建設機械の"KOMATSU"を目にしたことがないという日本人はまずいないだろう。外国の鉱物掘削現場で働く、人の背丈よりも直径の大きなタイヤをはいた車両の映像を観て、興奮したり、誇らしく思ったりした少年時代を彷彿させる。

 そんなコマツのソフトウェア開発子会社として1982年に生まれたクオリカは、製造業向けソフトウェアの開発から流通業向けシステムの提供へと事業を拡大。2000年にTIS傘下に入ってからはそのビジネスをさらに拡げ、現在、外食産業向け営業支援システム「TastyQube」や小売業向け店舗・本部営業支援システム「SpecialtyQube」、クラウド対応生産管理システム「ATOMS QUBE」、ドキュメントソリューション「CSS-Net」など、多岐にわたるSaaSを展開している。IaaSサービス「Qcloud」やDaaSサービス「Thin Office VDI」といったIT基盤サービスも提供している。

 クラウドサービスの利用者が最も懸念するのはセキュリティ。サービス提供者が最重要課題として取り組んでいるのもセキュリティであり、また、サービスデリバリ速度の向上が挙げられる。

 クオリカでは、アプリケーションのマイクロサービス化やアジャイル開発を進めるとともに、アプリの脆弱性をつく攻撃対策に追われる開発者の負担軽減に着手――。マルチテナントに対応できることや、他のWAF(Web Application Firewall)に比べて信頼性や機能性が高いことを評価し、F5ネットワークスのBIG-IP ASM採用に至ったという。