日英の金融規制当局、革新的なFinTech企業支援に向けた書簡交換を発表

「フィンテック・ベンチャーに援軍来たる」

昨今、AIを駆使した株式売買、外国為替証拠金取引、保険サービスの展開、あるいは仮想通貨の基盤テクノロジーであるブロックチェーンを用いた金融商品・サービスの新設など、いわゆるフィンテックに寄せる期待は大きい。それはスタートアップ企業の土壌にもなっている。

 そこで、日本の金融庁と英国の金融行為規制機構(FCA)が、革新的なFinTech企業を支援するための協力枠組みに関する書簡を交換した。これにより両国では、それぞれ相手国市場への進出を希望する革新的企業を紹介する枠組みが提供されるとのことだ。
 紹介を受けた側は、規制の不確実性と市場への参入に要する時間を減少させることにより、紹介を受けた革新的企業を支援する。両局は、それぞれの市場における金融サービスのイノベーションに関する情報共有を促進し、新たな市場への参入障壁を緩和し、両国におけるイノベーションをさらに促進するという。

 日英両国は産官一体となって、金融IT系ベンチャービジネスのオフショア、さらにはグローバル展開を加速する構えだ。