5Gオートモーティブ・アソシエーションと欧州自動車通信連合、提携覚書に調印

「クルマはもはやICTシステム」

コネクテッド・カーや自動運転――。

 我々はいま、それらのことばを目にしない日がない。世界の大手自動車メーカーはIT産業の集積地に研究所を創設し、大手ITベンダー/ITサービスベンダーはそんな企業に、自社製品・サービスのユーザーとしてではなく、新たなテクノロジー/ビジネス・パートナーとしての熱い視線を送る。研究段階から実用に際して必須となる「つなぐ」技術や仕組みのために、移動体通信事業者と通信機器ベンダーも目を輝かせている。力こぶを作っている。

 そして、商用化における標準作りと、グローバルでの主導権争いが加速している。2017年2月末、自動運転社会におけるクルマと道の安全に資するアプリケーション、ソリューションの開発などを目指す5Gオートモーティブ・アソシエーションと、欧州自動車通信連合(European Automotive Telecom Alliance、EATA)とが覚書を締結した。提携には、周波数、関連ユースケースなどでの協力促進も含むという。

 5GAAには、アウディ、BMW、ダイムラー、フォードのほか、デンソーやKDDI、NTTドコモなど33社も加盟している。