仮想現実/拡張現実、2020年に20倍

 IDC Japan、世界AR/VR関連市場予測を発表

メガネをかけて、ネット通販の服を試着、リビングルームで世界一周旅行、未着工のマンションを内見、新入社員が独りで製品組立あるいは点検・修理作業――といったことは今、マスメディアでも取り上げられ、話題になっている。エンタープライズ市場では、実際に作業マニュアルを不要にしたITサービス企業がある。AR(Augmented Reality、拡張現実)、VR(Virtual Reality、仮想現実)は、ゲームだけではなく、産業界や医療界にも有用なテクノロジーになりつつあるのだ。

IDC Japanは、世界のAR/VRおよび関連サービス市場の予測において、ビジネス領域での支出はAR/VRが日々の生活に溶け込むにつれ、コンシューマー市場の後を追う形になるとみている。中でも、組立製造業と小売業が当面同市場のホープだという。

2020年、同市場規模は2016年比で20倍――。ビジネス領域において、小売業はトップに立ち、組立製造業を引き離す。プロセス製造業は3位につけ、個人向けサービスを抜き去る。そして、小売に続き高成長が期待される産業は、交通・運輸と、ヘルスケア分野とのことだ。