サイクリングでGPSをフル活用「Miles」

サイクリングは脚を中心とした体をフル活用するスポーツで、走行中のデータ活用はもちろんのこと、一挙一動のパフォーマンスをデジタル情報として記録しておくことは大きな意味を持つ。

特に競技としてサイクリングに臨んでいる人にとって、タイムの縮小や現在地の確認をリアルタイムで行える必要性は大きい、テクノロジーを有効活用することで、さらなる記録の更新やトレーニング効果を得られるというわけだ。

そんなサイクリスト向けに開発された「Miles」は、小型のデバイスでありながら走行中、走行後に大いに活躍してくれる、優れたスマートデバイスとなっている。

手のひらサイズでもパワフルな活躍

Milesの本体サイズは非常に小さく、手のひらの上におさまってしまうほどの大きさである。しかし内部には様々な機能を備えており、優れたGPSチップもそのうちの一つである。

走行中は常にMilesが現在位置情報をトラッキングし、リアルタイムで走行者がどこを走っているのかを迅速に確認できる。

また、トラッキング情報は走行終了後も記録されるので、その日走った走行情報は詳細に記録される。GPSの精度が非常に高いため、微妙な走行ルートの情報まで詳細に捉えてくれるのが嬉しい点だ。

サイクリングでGPSをフル活用「Miles」

競技の場合には、同じコースを周回する必要もある。Milesにはラップタイマーが搭載されており、スタート地点を設定しておけば、自動的にラップタイムが一周ごとに記録される。

通常であれば、走者と計測者の二人体制でラップタイムを図る必要があるが、MilesはGPSトラッカーを備えているため、ここからラップタイムを算出できる。

最大で12周まで対応しているため、練習はもちろんのこと、本格的なタイム測定においても効果を発揮してくれそうだ。

データの記録はMiles本体で行われるが、データの移行はBluetoothを使って、簡単にスマホへ転送する事もできる。あるいはUSBケーブルを使った転送も可能なので、状況に応じた使い分けができる。

Milesは長距離の走行にも対応しており、しばらく充電ができない状況でも問題はない。最大で20時間の連続使用に対応しているので、丸一日の使用となった場合でも、問題なく活用できるはずだ。

自転車への装着に際しては、専用のマウントを使って取り外しができる。着脱はワンタッチで可能だが、接合部分は非常に強固に作られているため、多少の振動で外れてしまう事もない。オフロードでの走行が多いマウンテンバイカーでも、安心して利用できるだろう。

どんな環境でも活躍するハード

暗い山中や夜間に走行する場合、自転車は最大限安全に配慮する必要がある。特に高速で走るロードバイクなどは交通事故が起こりやすいものだが、Milesは本体に独自のライトを搭載しているため、周囲への注意喚起も万全だ。

1000メートル先にまで届く光量を備えているだけでなく、8つのライトアップモードを搭載し、場合に応じた明るさで周囲に注意喚起ができる。別途アクセサリーを使用し、後部に対してライトアップを行う事も可能だ。

また、本体のディスプレイは2.1インチの大きさで、バックライトを備えているため、日中・夜間を問わずいつでも鮮明に情報を読み取れる。あまり凝視ができない走行中だからこそ、ディスプレイの可視性は非常に重要な要素だ。

サイクリングでGPSをフル活用「Miles」

扱う際にはいくつかのボタンを押すだけで操作ができるため、片手での操作はもちろん、機械に慣れていないという人でも手軽に扱えるのも嬉しいところだ。

また、Milesはハンドルの中央に装着するのが一般的だが、空気力学に基づく洗練されたデザインであるため、走行のパフォーマンス低下を招く心配もない。

本体は防水・防塵加工も徹底されているため、雨の中のサイクリングはもちろん、泥道を走行して故障してしまう事もないよう設計されている。過酷な環境での走行ではデータの記録もままならないが、Milesが一台あれば、適切な計測が行えるのは嬉しいポイントである。

Milesは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり7千円程度の出資で購入が可能だ。発送は世界各国に対応しており、日本からの注文も受け付けている。