どこからでも簡単い操作できるロボットアーム OPTIO
OPTIOの誕生
OPTIOはイノベーション開発をおこなうPetritek社で始まったプロジェクトである。放射能源など簡単に遠隔操作ができる機敏なロボットアームを目標として開発が進められた。当初はこのように限られた単一のニーズに対応したものであった。
OPTIOの第一世代モデルではアームの先端部分がピンセットのような形をしており、時間はかかりながらも、細かい部品を取り除くようにプログラミングされていた。そこから1年もの年月を経て、改良に改良を重ね、信頼性の高く安定した操作ができるプロダクトの開発に成功したのである。
さらにウェブ上の様々なアプリケーションで対応できるため、柔軟性も高く、導入しやすくなっている。
開発過程のOPTIO
開発途中では先端部分がピンセット型だけでなく、二本の鉤爪型のものも開発された。これにより、様々な部品にも対応することを可能にした。
例えば、地面に置かれたプラグを指定の位置に差し込んだり、つまみを回したりすることも簡単にできるのだ。操作性の部分では大きく改良されたが、コントローラーとアーム部分とには大きな問題があった。
この段階でのOPTIOはアーム部分とコントローラーの回路基板部分がすべて電線でつながれていたため、混線した見た目で、安定的な操作という部分で欠点があったのだ。
簡単な遠隔操作を可能にした最新バージョン
現在のOPTIOは先端部分が単一のグリップヘッドだけでなく、複数のツールヘッドを利用できるようになった。
小さなグリップ状のものから、バンスクリップのような鉤爪型のものまで用途に合わせて様々なヘッドを利用することができるようになっている。
さらに、これまでの複雑で安定性の低い配線基板をすべてパソコンのWebサーバーに移したのだ。
このおかげで、シームレスでワイヤレスなシステム制御を実現することに成功した。これは既成のゲームコントローラーでも採用されているやり方であるため安全性も高い。ワイヤレス化によって以前のモデルの半分の重量とサイズを実現できた。
この開発に100時間以上を費やしたおかげで、操作の安定性も改良することができたのだ。これは放射能源の作業するように作られたOPTIOである。写真のように、簡単に移動ができ、管理しやすいシステムとなっている。
コントローラーの改良に際して、最新のものにはカメラも搭載されている。
先端上部の四角い部分がカメラだ。これにより遠隔での操作もできるようになった。
実際にPetritek社ではOPTIOを利用したことで、様々なタスクをリモートで行うことに成功した。
結果的に通勤にかかる費用や時間はもちろんのこと、燃料費も削減することができ、会社全体での二酸化炭素排出量も減らすことができたのだ。
OPTIOは現在kickstarter上で3500オーストラリアドル(281,008円)で限定8品のみ販売している。(2021年1月現在で残り6品)2021年5月に発送予定で、予約は1月末までだ。実際に購入するまでにリモートでのトライアルも実施している。25オーストラリアドル(2,008円)で10 分間のトライアル、80オーストラリアドル(6,424円)で1時間(20分×3回)のトライアルができる。こちらも2021年5月から利用できる。