アプリでの記録・シェア機能を搭載した非接触型、ミラー備え付けの温度センサー「MirrTemp」
お店に入る時や学校に行く時、職場へ行く時でさえも体温を測らなくてはならない。学校や職場によっては毎朝測定し、定められた用紙に記入して署名する必要がある場合もある。そんな毎日の新たな習慣を迅速に自動的に行ってくれるのが「MirrTemp」である。
これは体温を測るだけでなく、より迅速で簡単な体温測定や教師や管理者といった測定結果を必要とする第三者への安全な共有を可能にした機器である。
自動化された迅速な測定機能
MirrTempは自宅の鏡に取り付けることができるレーザーによる非接触型の体温測定機である。髪の毛を整えたり、歯を磨いたりするほんの数秒の間に、自動で体温を測定し、その結果をスマホに送信してくれる。
迅速かつ簡単に測定できるように設計されているため、出発前に測り忘れることも防ぐことができるのだ。さらにMirrTempアプリは読み取り認証を行えば、電子メールや、WhatsApp、その他のアプリを使用して、測定結果を安全に共有することもできる。
体温測定は一見すると簡単な作業だが、それゆえに朝の忙しい時間には忘れてしまうことも多い。新しい生活様式として習慣化するよりも、普段の生活の場に「MirrTemp」を設置するだけで素早く簡単に体温測定できるのだ。
MirrTempの仕組みは非常に簡単だ。まず搭載された赤外線モーションセンサーが鏡の前の人を検知し、自動で起動する。独自仕様のアリゴリズムによって額の位置を定めた後、搭載されたブルーレーザーで即座に体温を測定するのだ。
もちろんこれは人に無害のものである。こうして測定した結果はMirrTempのデジタルディスプレイに表示されすぐに確認できるだけでなく、誰でも見やすく設計されているので、混乱してしまう心配はない。
また、測定結果はセキュリティ対策を施したMirrTempアプリにも共有ができ、データを保管しておける。公式のアプリ以外にも、メッセージアプリやメールアプリなど、情報共有に活用しやすいアプリとも連携が予定されており、多様な活躍が期待できそうだ。
体温測定という単純な作業と高度な最先端技術の組み合わせによってMirrTempは実現している。
企業での使用も可能な安全性と互換性
MirrTempは個人の自宅用のみならず、企業での利用も可能にしている。企業コンプライアンスや規定に沿って制作されており、すぐに搭載することができるのだ。
新型コロナウイルスの影響により、企業活動において社員の健康管理は必須の要素となっている。体調の記録や管理を安心して頼れるアプリの存在は、組織にとっても有益な効果をもたらしてくれそうだ。
さらにAPIを介してOracle、SAP、Salesforce、IBM、Microsoftなどの任意のシステムに接続できるようアップグレードすることも可能である。すでに利用している機器との互換性も兼ね備えているのだ。
マスク装着が義務化されている現代においてはMirrTempの顔認証技術も役に立つだろう。アップグレードすることで、マスクをした状態での顔認証も可能にしているため、体温測定のみならず監視カメラとしての機能も果たしている。
マスクを装着した状態では、顔認証の効率は大きく低下する。そのため普段のスマホ利用においても大きなストレスが発生し、業務にも影響をきたす可能性もあるが、このアプリがあればそのような負担からも解放されるだろう。
現在、初期のエンジニアリング設計が完了し、モデルを組み立てている段階である。最終設計、製造を目標としてクラウドファンディングを行なっている。
MirrTempは2021年3月に発送予定で1個155ドル、2個220ドルでKickstarterにて注文を受け付けている。発送は世界各国に対応しており、日本からの注文も可能だ。新たな生活様式を手助けする機器として今後様々な場面で活躍が期待できるだろう。