手軽に集中できる環境を構築したい人に向けたボタン「MuteMe™」
これまでオフィスや学校での業務や学習に慣れていた人にとって、家で職場と同じようなパフォーマンスを維持することは非常に難しいものである。
リラックスするための空間であった場所で集中が必要になると、どうしても切り替えが難しく、集中できずにだらだらと仕事を進めてしまうようになるのだ。
仕事とプライベートを切り替えるためには、そのための環境を整え、何らかのアクションでスイッチを切り替える必要がある。
「MuteMe™」はそんなリモート環境でも高いパフォーマンスを維持するためのアイテムで、物理的にスイッチを入力し、環境と気持ちの両方をシフトすることができるプロダクトだ。
ミュート機能を使って仕事とプライベートを切り替え
MuteMe™は、PCに直接接続して使用する製品となっている。ボタンは一つながら、てのひらサイズの大きさで、昨今のボタンレスなデザインとは相反するトレンドを有しているとも言えるだろう。
だが、MuteMe™がこのようなデザインに落ち着いているのには、いくつかの理由がある。MuteMe™は、ボタンを押すだけでPCの音声をシャットアウトすることができるシステムで、今から仕事を始めるという時にはボタンを押すだけで切り替えることが可能だ。
ボタンをもう一度押せばミュートは解除されるので、緊急の際でもすぐに切り替えることができるのはありがたい点と言えるだろう。
ボタンが必要以上に大きなサイズとなっているのは、一つにボタンを押すことによって、仕事とプライベートの切り替えを本人が意識しやすくなるためだ。
味気ないスイッチでは切り替えの瞬間を作ることが難しくなってしまうが、少々大袈裟なボタンをデスクに置いておき、切り替えの際にボタンを使用することで、意識的な部分にも良い影響が期待できるだろう。
また、子供にとってもMuteMe™のサイズは入力しやすい大きさだ。オンとオフの状況が分かりやすく、押した実感も得やすいので、伝わりやすいデザインと言える。
MuteMe™のボタンをオンにすると、ボタンは緑色に点灯し、現在仕事中であることを知らせてくれる。ボタンのイルミネーションはボタン本体から発光していることが分かりやすく表すのも、特徴的な仕様である。
派手にイルミネーションが展開されることで、大きなボタンであることと同様、仕事とプライベートの切り替えを意識しやすいということもあるが、もう一つの効果が周りの人間への周知である。
リモートワークで仕事を続けることが難しい理由の一つに、周りの人間の配慮が足りないという要因が挙げられる。その人が忙しいのか、暇なのかをひと目で判断することができず、ついつい仕事を中断させてしまうケースだ。
集中できる環境を阻害されないためのツールとしても活躍
一方、MuteMe™で大々的にボタンを点灯させることによって、周りの人にも今その人が仕事中なのか、そうでないのかを伝えることができる。
そのため、仕事に干渉されてしまうリスクも小さくなり、結果的にいつも以上にタスクへ集中し、仕事効率を向上することができるのだ。
この機能を利用して、MuteMe™は家庭内での利用はもちろんのこと、通常のオフィスやシェアオフィスなど、人が複数人滞在している場所においても活躍が期待できる。
社員のデスクで各々がMuteMe™を利用することで、今その人がプライベートな状態か、仕事に取り掛かっている状態かを判断することができるので、円滑なコミュニケーションや、効率的な業務の遂行を促すことが可能になるのだ。
質問や会議を受け付けられる状態かどうかを物理的に表現できるため、伝わりやすさは非常に高い。
Slackなどのコミュニケーションツールでもステータスを通知できる機能はあるが、表示は小さく、ツールを開かないと確認ができない。
MuteMe™は古典的な方法ではあるものの、確実な効果につながるプロダクトとなっているのだ。
MuteMe™は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり21ドルの出資で購入することができる。