スマホでも使える小型多機能ショットガンマイク「B6」
近年はYoutuberの登場や、個人制作でクリエイティブな活動に携わる人も増えてきており、個人で手軽に買えるマイクなどの周辺機器の需要は高まっている。また、単に安価なだけでなく、それなりに満足な機能性を備える中堅機器の需要も生まれつつあると考えられる。
一眼レフでの利用はもちろんこと、スマホでも使えるショットガンマイクとして発表された「B6」は、手軽に購入できて、程々の機能性を備えており、誰でも利用できるマイクとして注目を集めることになりそうだ。
オールインワンのマイク機能をコンパクトに実現
カメラやスマホに内蔵しているマイクでは物足りないが、かといって数十万円を超えるような高価な機器は導入したくないとなると、意外と選択肢は限られるものだ。
特定の機能に特化した製品ばかりで、複数台の購入を強いられることもしばしばあるが、B6では様々な撮影現場での活躍が期待できる製品で、これ一台を持っていれば撮影の際に困ることもないだろう。
まず、B6は全部で3つのマイクを本体機能として備えている。前方の音を集めるフロントマイク、後方の音に特化したリアマイク、そして全方向の集音に対応している内蔵マイクの3つで、これらをシチュエーションに応じて使い分けることにより、高いパフォーマンスを発揮してくれるのだ。
これらの集音機能に加え、B6にはアクティブノイズキャンセレーションと呼ばれるノイズキャンセリング機能、そして付近の音を集めるのに特化したASMRモードを備えており、必要に応じてモードを切り替え、最大で5つの集音効果を活用することが可能だ。
一つ目の前方集音モードでは、通常の収録の際のマイクとして利用できる。前方向の音に集中し、会話や周りの音を漏れがないよう、それでいてクリアな音声で記録してくれる。
二つ目の後方モードでは、カメラ映像の後方部分の映像を捉えるのに最適な集音モードとなっている。ナレーションを映像に合わせて挿入する時など、映像と音声の役割を分担したいときに便利な機能である。
三つ目の双方向集音モードでは、インタビュー映像の収録や実況など、カメラ映像の音声とその裏の音声の両方を捉えたいときに便利な機能となっている。立体的な効果を得やすいため、独特の没入感を獲得できそうだ。
四つ目のASMRモードは、マイク付近の音声に特化した集音が可能だ。小さい声で話すときや、マイクの近くに捉えたい音を近づけて収録したい時などに使えるだろう。
最後の360度集音モードにおいては、全てのマイクをフル活用し、立体的な収録を実現してくれる方法となっている。映像に独特の世界観を付与したいときや、オンラインでグループセッションを開く時など、様々な使い方ができるだろう。
これらのモードの使い分けは、本体に用意されているマイクの切り替えスイッチを操作することで行える。簡単操作でありながら、まるで別のマイクを使用しているかのような使い勝手を実現するので、オールインワンで扱えるアイテムだ。
スマホでもカメラでも使える汎用性も魅力
B6は手のひらサイズの小型マイクということもあり、スマホに接続して利用することができる。スマホは映像の進化は誰もが認めるところだが、集音機能はいまひとつ優れないというデメリットもある。
B6はそんなスマホの弱点を補ってくれる存在となるため、スマホのクリエイティブのレベルは飛躍的に向上するはずだ。
もちろん、通常の一眼レフのマウント機能を使い、装着することもできる。フラッシュとの併用も可能なので、二者択一を迫られる心配もない。
これだけの機能を備えていながら、内蔵バッテリーを必要としないのもB6の特徴だ。スマホやカメラなど、装着デバイスのバッテリーに依存した使い方ができるため、余分な重量の増加に悩むこともないだろう。
B6は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり99ドルで購入することが可能だ。