ハイブリッドデュアルドライバー搭載の高性能ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS」

しかし、その一方でミドルクラスの価格帯のイヤホンとなると、その性能と価格のバランスを推し量る事が難しい。

1万円程度のイヤホンを買ったとしても、あと数千円出してもう少し良いものを買えばよかったとなることも珍しくなく、ちょうど良いコストパフォーマンスの製品を見つけるのには時間がかかってしまう。

結局あれこれとイヤホンを試しているうちに、その総額で高級イヤホンを一つ買えてしまうような出費になっていることもあり、本末転倒という結果に陥ることもあるものだ。

そんな中堅価格帯のイヤホンとしての性能の限界に挑戦したのが「SOUNDPEATS」で、ワイヤレスイヤホンでありながら、驚愕の音質と価格を実現したプロダクトに仕上がっている。

高性能ドライバーで高品質イヤホンを実現

イヤホンの性能の決め手となる要素で、最も重要なのがドライバーだ。SOUNDPEATSではKnowles BA Driverと呼ばれる特別なドライバーを採用しており、あらゆる環境において高音質となるよう設計されている点が特徴だ。

低コストでも音質を一定に保つための技術として、低音を強化するというアプローチが挙げられる。低音を強調すると確かに音に迫力が出てくるため、安いドライバーでも質の良い音のように聞こえるのだが、この手法では高音域が犠牲となってしまい、真剣に音楽を聴こうとすると、音質の粗さが目立ってしまう。

高音域が貧弱となると、実はイヤホンを使った他のアクティビティにも悪影響が生じる。ポッドキャストにおける音質の低下や、ビデオ通話での聞き取りにくさの発生など、音楽以外の部分に支障をきたしてしまうのだ。

そこでKnowles BA Driverではクリアで正確な高音の出力を実現しており、高音域であっても無理なく、柔らかく耳に届くよう設計されている。

音楽の視聴や通話などにおいても、耳を突き刺すような高音や、粗い高音に悩まされる心配はないだろう。

そして、高音を強調すると今度は犠牲になると思われがちなのが、低音域である。前述の通り低音は音の迫力を支え、音楽に強度を与える上で重要な役割を果たすのだが、SOUNDPEATSでは8.6mmのダイナミックドライバーを採用し、貧弱な音質となることを防いでいる。

低音の響きの深さはあくまで忠実に再現しながら、中音域とのハーモニーにも注目し、両者のバランスをうまく設計することで、音に深みを与えることに成功している。まるでスタジオセッションの現場に参加しているかのような、リアルな演奏をこれらのドライバーによって実現しているというわけだ。

最新のBluetoothで抜群の安定性も実現

ワイヤレスイヤホンのメリットはケーブルがないことで、ケーブルが絡まってしまう煩わしさや、ケーブルとスマホなどの音楽プレーヤーが引っ掛かってしまう心配がないところにある。

しかし、ワイヤレスでは有線ほどの安定感はなく、製品によっては音の途切れが激しいということなどもあり、ワイヤレスこそ高級なものを購入する方が良いともされている。

しかしSOUNDPEATSは、ワイヤレスでありながらもまるで有線のような安定感を確保すべく、業界でも最新のBluetoothを導入し、安定性においてはワイヤレスイヤホンの中でも最高レベルを確保している。

多少音楽プレーヤーなどと距離が離れてしまっても、抜群の安定感でしっかりと音質や再生を確保してくれそうだ。

ペアリングも両耳の迅速な接続だけでなく、左だけ、右だけといった片方接続にも対応しているので、一方だけ使用したいというニーズにも柔軟に応えてくれるのは嬉しいところだ。

SOUNDPEATSは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり8千円程度の出資で購入する事ができる。この機能性を考えると、優れたコストパフォーマンスを発揮していると言えるだろう。