昼寝にも夜にも使える睡眠用イヤホン「NEM」
睡眠の導入には良いベッドや良い枕など、様々なアプローチで質の向上やリズムの獲得につなげる取り組みが続けられてきた。夜の睡眠はもちろんのこと、昼のちょっとした時間にとる仮眠も健康や身体のパフォーマンスに良い影響を与えるとして、非常に注目されているのだ。
「NEM」はそんな昼寝や夜寝の両方に使える睡眠導入デバイスとして開発されたイヤホンで、ワイヤレスで装着者にストレスを与えることなく、質の高い睡眠へといざなってくれる。
睡眠導入を促すためのデバイス
最近では睡眠専用アプリなどといったものも登場しているように、音を使って深い睡眠を促すサービスも少しづつ増えてきている。穏やかな波の音や、雨の日の音など、心安らぐような音をアプリから届け、イヤホンを通じてそれらを聞くことで、質の高い睡眠を届けるというものだ。
周囲の音が気になって眠れないという人や、静かなところだと落ち着かないという人にとってはありがたいサービスで、世界中に愛用者は存在し、今も増え続けている。
ただ、これらはあくまでもアプリとイヤホンを連携させる必要があり、どちらか単体では効果を期待することはできない。
しかしNEMの場合は、イヤホンとサウンドシステムが一体化しており、スマホがなくとも使用することができるという優れものに仕上がっている。
音を聴くためにスマホを使ってアプリを立ち上げる必要もなければ、睡眠用にイヤホンを用意する必要もないため、常にベッドのそばにNEMを置いておくだけで完結するのが嬉しいところだ。
NEM本体はワイヤレスイヤホンであるため、有線イヤホンのようにケーブルが絡んでしまう心配もない。
寝ている間にケーブルが体にまとわりつき、目が覚めてしまうというケースもあるものだが、NEMであればどれだけ寝相が悪くとも、耳からイヤホンが落ちてしまったり、イヤホンケーブルが絡まってしまう心配は無いだろう。
NEMの操作は、小型のタッチパネルによって行う。こちらに音声データなどが搭載されており、いつでも好きなサウンドを再生することができる。
サウンドを実際に再生する際、付属のイヤホンで行うことができるだけでなく、自分の好きなイヤホンやヘッドホンでも再生することができる。Bluetooth接続が可能なので、現在主流のワイヤレスイヤホンはもちろん、有線ケーブルでも使用することができる。
いつも使っているものでなければ耳に合わなかったり、落ち着かなかったりするという場合には、これらを活用することも有効だ。
NEMがスマホとは独立したデバイスでの使用となっているのは、スマホがなくても使えるという利便性だけでなく、あえてスマホから離れる環境を作る上でも重要な役割を果たしている。
スマホから分離してNEMを扱うべき理由
現代人の多くはスマホの触り過ぎによって、就寝前にも多くに刺激をうけ、質の高い睡眠を自ら妨げてしまっている点も見受けられる。スマホは睡眠を促すデバイスになる一方、睡眠を阻害するデバイスとしての側面もあるのだ。
そこでNEMはあえてスマホから分離した睡眠デバイスとして展開することで、睡眠前のスマホ離れを促すよう設計されている。現代人の悪い習慣を矯正する上でも、NEMは役立ってくれることになるだろう。
NEMに収録されているサウンドは、3Dの立体音響を採用した、臨場感のあるクオリティに仕上がっている。木々が擦れる音やビーチに波打つ音など、まるで大自然に囲まれながら眠りについているような感覚を味わうことができるはずだ。
またNEMのサウンドには徐々にリズムが変更していき、次第に大きな鎮静作用をもたらしてくれるリズムへとシフトする機能も搭載されている。
これまで深い眠りにつくことがなかなかできなかったという人でも、この機能を活用することで、質の高い睡眠を実現することができそうだ。
NEMは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり1万3000円の出資で販売されている。イヤホン未搭載のプランの場合、1万円でNEMを購入することも可能だ。