タブレット機能内蔵のスマートミラー「Phone Interactive Smart Mirror」

スマートフォンやタブレットなど、これらのデバイスは現代において、人の顔よりも眺めている時間が長いような重要性を帯びるようになっている。

これは多くの作業をデバイスを通じて行うことができ、重要なメッセージや情報もそこから得ることができるためである。

しかし、私たちの生活の中にはスマートフォン以外にも、毎日のように眺めることになっているものがあるはずだ。

それが家に設置している鏡で、朝昼晩、否が応でも眺める必要のあるインテリアとして活躍している。

その大きな鏡面は顔や体全身を眺めるのに役立ってくれる一方、しばしば持て余してしまうこともあるが、現在開発中の「Phone Interactive Smart Mirror」は、そんな鏡の有用性をさらに高めるべく誕生しようとしているプロダクトといえるだろう。

タブレット機能内蔵のスマートミラー「Phone Interactive Smart Mirror」

タブレット機能搭載のスマートミラー

プロトタイプの段階であるPhone Interactive Smart Mirrorだが、構成としては非常にシンプルなものとなっている。

タブレット機能内蔵のスマートミラー「Phone Interactive Smart Mirror」

一つ目はフレームで、デザインとしてはモダンなヨーロッパデザインともいえる、非常にミニマルでどんな家にもなじむような仕上がりである。

二つ目は鏡面で、いつも使っている鏡と遜色なく、好きな場所に設置するのも良いし、既存の鏡と入れ替える形で導入するのも良いだろう。

そして三つ目の機能として注目したいのが、タブレット機能である。鏡面をスクリーンとし、内部にAndroidを搭載することで、好きな情報を鏡面に表示させ、化粧や身なりを整えながら、必要な情報をインプットすることが可能だ。

時間や日付、その日の天気といった基本的な情報はもちろん、カレンダーでスケジュールを確認したり、その日のモチベーションを高めてくれるようなメッセージなど、好きなように表示する情報をコントロールすることができる。

これまで洗面台に時計やカレンダーなどを設置していた場合は、これらをスマートミラーに統合し、洗面台周りを整理することもできるだろう。

誰でも扱える導入のしやすさが魅力

また、情報を表示したからといって鏡が使えなくなることはなく、鏡本来の反射力や視認性は維持したまま、半透明の情報を表示することができる。

タブレット機能内蔵のスマートミラー「Phone Interactive Smart Mirror」

HUD関係のデバイスは、周りの光量によってそのパフォーマンスにも大きく影響する場合がある。車用のHUDデイスプレイなどは、ものによっては夜間にしかまともに活用することができず、昼間や明るい場所での使用は憚られてしまうケースも見られる。

しかしPhone Interactive Smart Mirrorに関しては周囲の光量の影響を受けづらく、朝や昼間でも問題なく使用することができるのも心強い点だ。

鏡をじっくりと眺めるのは朝であるケースがほとんどであるため、朝の忙しい時間でもディスプレイを目を細めて眺める必要はないだろう。

情報を表示する場所についてはユーザーが配置をコントロールすることもできるので、自分の使いやすいように表示を変えることも可能だ。

表示するインフォメーションはスマートミラーの本体サーバーとネットワークで接続しているため、正確な天気情報やニュースなどをこちらで設定せずとも自動的に配信してくれる。

自分でアプリなどをインストールするのは面倒という場合でも、デフォルトで搭載されているアプリを利用することで、自由に情報を閲覧することが可能だ。

スマホの扱いに慣れていないお年寄りなどでも利用できるので、誰でも気軽に導入できる使いやすさも嬉しいポイントとなっている。

スマートミラーは高い利便性が期待できるとはいえ、鏡本来の機能性を失ってしまっては本末転倒である。その点に対しての高い配慮もうかがえるため、ストレスなく運用することも十分に可能だろう。

対応言語は現状、ロシア語と英語での対応を予定している。今後ドイツ語やフランス語、オランダ語といったヨーロッパ諸国への言語対応も予定しており、売れ行きに応じて言語対応の拡充は進んでいくだろう。

Phone Interactive Smart Mirrorは現在Kickstarterで出資者を募っており、1,000円程度から出資を行い、プロジェクトをサポートすることが可能だ。