360度カメラ搭載の家庭用小型ドローン「VISTA Drone」
携帯電話が小型化し、多機能化していったのと同じく、民間のドローンもまた小さくなっただけでなく、多機能、高機能化していっているのである。
特に撮影機能に関しては優れた性能を発揮するようになっており、もはやカメラマンの必要がないほどに複雑な撮影も自在に行えるようになっている。
操縦もまるでゲームのようにシンプルな操作を実現し、初心者でも気軽に操作することができるようになっている。
「VISTA Drone」はそんな高性能家庭用ドローンの中でも最新のモデルで、優れた操縦性能と撮影機能を搭載し、趣味からプロの仕事まで、幅広いニーズに応えてもらうことができそうだ。
程よいサイズと優れた操作性
VISTA Droneの特徴は、まずそのサイズと操作性にあるだろう。本体の大きさは両手で抱えるほどの大きさで、カバンなどに入れて運ぶことができ、かといって簡単に風などで飛ばされてしまうことのないサイズでもあるため、汎用性に優れている。
VISTA Droneの操縦には、専用のコントローラーが必要になるが、スティックとタッチパネルの操作によって、誰でも簡単に操縦することができる。
ドローンの操作は特殊で、ある程度の訓練をつまないと操ることができないと言われてきたものの、VISTA Droneであればその心配もなさそうだ。
また、ドローン操作における難点となるのが離陸と着陸で、ドローンに衝撃を与えることなくこれらをこなすのは難しい。
しかしVISTA Droneの場合、これらはコントローラーのタッチパネルから命令を送るだけで、自動的に離陸モード、着陸モードに移行し、操縦者は特殊な操作をこなす必要はない。技術力が問われる操作は自動化されているというのが、このドローンの大きな特徴である。
バッテリーは最大30分程度の飛行ができるよう設計されているが、内部には交換可能なバックアップバッテリーが搭載されているので、バッテリー切れで墜落してしまうような心配もない。
バッテリー残量が減少すると、ドローンは自動的にあらかじめセットしておいたホームポジションへと帰還することができる。ドローンを見失ってしまった場合や、コントロールができなくなった場合でも、この機能のおかげで墜落してしまう心配もないだろう。
初心者でも扱える360度カメラを搭載
VISTA Droneの強みとしては、360度カメラを搭載している点にも注目だ。リアルタイムで常に360度の視界を確保していることで、ドローン本体も3Dでマッピングを行いながら飛行することができるため、自動追跡や立体的な挙動を必要とする際に非常に役立ってくれる。
また、360度の映像は通常のカメラとは異なり、あとで編集を行わなければ綺麗に360度を再現することができない。
しかしVISTA Droneでは映像を自動的にスティッチング、つまり360度の映像をつなげてくれる編集機能が備わっているので、手軽に360度カメラの魅力を楽しむことができる。
初めて360度カメラを使うという人でも、問題なく運用することができるはずだ。
画質は1080pの30fpsで録画、およびライブストリーミング配信を行うことができ、最大で1.5時間分の映像を記録することができる。
録画であれば8K画質で映像を納めておくことができるため、人間では立ち入れないような場所の撮影や、絶景を360度で納めておきたい場合には重宝する機能となっている。
GPSを使って位置情報を取得しながら飛行するため、その機能を用いて自動追跡撮影を行えば、ミュージックビデオ撮影などにも役立つカメラマンとしても活躍してくれるだろう。
また、ドローンの操縦はタッチスクリーンでリアルタイムで確認しながら行うこともできる。手動での飛行を行う場合には、コントローラーをフル活用して操縦に当たることができそうだ。
VISTA Droneは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり1200ドルで購入することが可能だ。