AIの力で、写真撮影はもっと快適に「Arsenal 2」
しかし、写真を最大限美しいものに仕上げるためには、カメラの質やカメラマンの腕だけでは限界がある。
そのためには様々なハードやソフトを駆使し、写真をうまく加工する必要があるというわけだ。
写真を加工するには、写真を撮影する技術とはまた異なるスキルが問われ、その使い方を覚えるのにも一苦労が待っている。
しかし「Arsenal 2」を利用すれば、初心者でも気軽にハイエンドな写真編集を行うことができ、その多くの作業はAIが自動的に行ってくれるのだというのだから、驚きである。
写真編集ソフトを使わずに最高の一枚を
カメラマンの技術は、シャッターボタンを押す瞬間はもちろんだが、構図選びやタイミングもその腕が試されるところでもある。
Arsenal 2は、実際の撮影現場に持ち込み、カメラの上部にマウントして使用することができるサポート製品だ。
一眼レフに直接接続して使用し、内蔵のAIが撮影者にとってベストなタイミングでシャッターを切れるよう、自動的に設定を調節し、あとはシャッターボタンを押すだけで良い状態に仕上げてくれる。
AIとともに高度なセンサーを備えているので、22の環境要素から導き出したセッティングで、写真を撮影することができるのだ。
最近のデジタルカメラにはオート撮影モードが搭載されているが、Arsenal 2はあれをさらにハイテクにしたものと考えると良いだろう。
露出やシャッター速度など、初心者にはどれも設定が難しいものであるが、この製品があれば誰でも気軽に高品質な写真を撮影することができる。
美しい写真を撮るために最適の設定を提供したあとは、その写真を最大限に引き出すための加工技術だ。
通常なら撮影後に写真編集ソフトに読み込ませ、詳細な編集を行う必要があるのだが、Arsenal 2を用いて撮影することで、その場で写真をさらに美しい色合いへと仕上げてくれる。
その機能の秘密は、最先端のディープカラー技術にある。
いわゆる機械学習の発展形態である、ディープラーニングと同じプロセスで画像を読み込み、本来の色合いを再現してくれる機能で、色彩表現力が飛躍的に向上しているのだ。
美しい星空はよりコズミックで神秘的な写真となり、うっそうと茂る森林は緑の鮮やかな色合いをしっかりと表現しつつも、光と陰の表現力も強化される。
Arsenal 2があれば、たとえ写真編集を行わなくとも、ハイクオリティな写真を撮影することが可能だ。
優れた写真加工技術も搭載
また、スマートフォンの専用アプリと連携することにより、Arsenal 2はより詳細な写真撮影と編集をそのまま行うことができる。
特徴的な機能の1つが、クラウドコントロールモードである。
これは、風景と人物を自動でAIが認識し、写真撮影後に自動的にArsenal 2が人を削除し、無人の風景写真へと編集してくれる機能だ。
これまで、写真撮影に映り込んだ人物は編集ソフトを使って1つ1つ削除する必要があったのだが、この機能を利用することで、写真撮影後すぐ、そのまま人物を削除してしまうことができる。
これもArsenal 2が搭載するAIとセンサーの力で、どんなに人だかりができている場所でも、気軽に無人の風景を撮影することが可能だ。
あるいは、ナイトアシストモードも優れた機能の1つである。
これは夜空に浮かぶ星々を撮影する際に使用する機能で、これがあれば迅速に星空撮影に最適な設定をその場で実現することができる。
およそ30秒から2分ほどで自動的に設定が完了し、あとはシャッターボタンを押すだけで、美しい星々をくっきりと浮かぶよう撮影することが可能だ。
星空の撮影には、これまで特殊な機材や環境、そしてカメラマンの技術が必要であったが、Arsenal 2があればそのようなハードルも大きく下げることができるのだ。
Arsenal 2は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり149ドルで購入することができる。