安心安全の配達物受け取りを無人でも実現「SmartDrop」

新型コロナウイルスの影響により、日本でも定着が進んでいるのが配達物の置き配である。 玄関前や専用の宅配ボックスに置いて帰るというこの配送方法は、直接的な配達員と受取人の接触を避け、安全に宅配物を届ける上で重要な役割を果たしているのだ。

また、コロナウイルスの影響を鑑みなくとも、再配達の手間や受け取りのために在宅しなければならない負担が軽減されるため、配送方法としても優れた手段として重宝されている。

そんな置き配をより快適に、より安心して使うために誕生したのが、シアトル発の「SmartDrop」だ。

置き配に潜むリスク

アメリカでは日本以上に置き配が浸透している国で、コロナ以前からこの配送方法が採用されてきた。

ただ、一見便利に思えるこの配送手段も、いくつかの重大なリスクを抱えている。

1つは、配送物が盗難にあってしまうというケースだ。玄関に荷物を置きっぱなしにするということは、配送商品がそのまま盗まれてしまうリスクももちろん存在する。

アメリカにおいてはこの配送物の盗難が非常に深刻な問題となっており、地域差はあるものの、非常に多くの配送物が盗難の被害にあっている。

日本ではまだ置き配が定着し始めたばかりである上、配達ボックスも頑丈なものが用意されている家もあるため、そこまで社会問題にはなっていない。

しかし置き配が浸透していけば、いずれはこの問題が大きな社会問題となっていくことも、十分に考えられるだろう。

安心安全の配達物受け取りを無人でも実現「SmartDrop」

また、配送物を玄関に放置しておくことは、雨や風の影響で、配送物が汚損してしまう可能性もある。

こういったリスクについても、置き配を利用する上ではしっかりと考えなければならない。

そこで誕生したのがSmartDropで、これは置き配に伴うあらゆるリスクを解消してくれる、優れた製品となっている。

複数の解鍵方法と防犯機能が魅力

まず、SmartDropには複数の解鍵方法が用意されている。1つはワンタップで開けることができるタイプで、重要度の低い手荷物などはこの方法で問題ない。

2つ目はPINコードによる解鍵で、これはあらかじめ指定したPINコードを入力することで荷物を受け取ることができるものだ。
3つ目は専用アプリを使用したもので、アプリからSmartDropへアクセスし、手荷物を手に入れられるというものだ。

4つ目は伝統的なアナログキーを使った解鍵方法だ。万が一デジタル解鍵に問題があった場合は、この方法で開けることができるのも嬉しいところだ。

本体にはモーション検知用のカメラが搭載されており、訪問者が不審な動きをしないかを常に見張ってくれている。

また、あらかじめユーザー登録を行なっておくことで、家のオーナーが帰ってきたときは自動でそのことを検知し、手荷物を受け取るよう促し、ワンタップでボックスが開くよう設定してくれる。

安心安全の配達物受け取りを無人でも実現「SmartDrop」

オーナーが在宅の際には、このカメラがインターホンカメラの役割を果たし、訪問者を把握することもできる。

本体にはマイクとスピーカーが内蔵されているので、訪問者と会話し、配達員であった場合はボックスの中に入れておくようお願いすることも可能だ。

SmartDropは本体の頑強性にも優れており、カーボンスティールを配合した本体は、多少の物理的衝撃ではビクともしない作りになっている。

また、仮にSmartDropをそのまま持ち去ろうとしても、地面ボルトで固定して設置することになるため、本体の持ち去りもあらかじめ防止することが可能だ。

内蔵容量は68リットルに設定されており、それなりに大きな荷物でも中に収めておくことができる。

中に入りきらずに外で放置されているという事態も、最低限に抑えることができるだろう。

配達員のSmartDrop使用も非常に簡単で、ボタンを押すだけでフタが開き、そこに格納しておくことができる。

PINコードの入力が必要な場合は、あらかじめ配送物に書かれているコードを入力し、中に入れておくという方法も選ぶことが可能だ。

3ヶ月に一度の充電でフル活用することができるので、電源がなくともしっかりとその役割を果たしてくれるはずだ。

SmartDropは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり149ドルで本体を一台購入することができる。