パワフルなレーザー刻印を気軽に活用「Wainlux K6」
近年、手軽に正確な印字やカットを行う技術として注目を集めているのが、レーザー技術である。
強烈なレーザー光線を活用し、素材の表面へ簡単に刻印を施したり、設計図に基づいた正確な部材の切断を行えるため、多くの現場において活躍が期待されている。
レーザーカッターは3Dプリンタのように扱いが簡単で、データさえあれば誰でもプロ並みのクオリティをいつでもアウトプットする点も優れている。
最近では大手事務所や大学などの教育機関で見かけることも増えてきたマシンだが、まだまだミシンのように一般家庭へ普及しているとは言い難い側面もある。
そこで誕生したのが「Wainlux K6」で、高いポータビリティとモビリティを実現することによって、さらなるレーザー技術の普及に役立ってくれる可能性を持ったプロダクトとなっている。
レーザー彫刻をさらに身近な技術に
レーザー彫刻やカッティングが今ひとつ普及してこなかった理由の1つに、本体サイズがあまりにも大きかったことが挙げられるだろう。
レーザー技術は魅力的な性能を備えている一方、本体サイズの大きさゆえ、一般家庭での購入はおろか、小さな工場などとなると、そのためのスペースを確保することもままならなかったのである。
こういった問題を踏まえ誕生したWainlux K6は、先ずはその本体サイズの小ささが大きな特徴となっている。
本体重量は900グラム程度にとどまっており、大きさもインクジェットプリンターの半分ほどのサイズだ。
しかしながら、レーザー出力のパワーについては非常に強力で、従来のカッターが800mAW、1500mAWにとどまっていたのに対し、Wainlux K6は3000mAWにものぼる。
コンパクトだからといって低出力ということはなく、むしろ非常に強力なパワーを内蔵しているため、様々なシチュエーションでの活躍が期待できるのだ。
例えば、刻印をレーザーで施せる素材については、非常にバリエーション豊かなものとなっている。
厚紙や木材、竹といった柔らかい素材はもちろんのこと、レザーやアクリル、フェルト、ゴム、さらにはフルーツやお菓子など、非常に多彩な素材へのレーザー刻印が可能だ。
オリジナルブランドをしっかりと商品に焼き付けて販売したい場合には、Wainlux K6が活躍することは間違いない。
サイズも小さいので、どこでも刻印作業を行えるのもメリットの1つである。
また、薄い木の板やプラスチックなどであれば、レーザー出力の高さを生かし、指定した部分を切り取ってしまうこともできる。
設計図に則って正確に切り抜くことができるため、これまでのこぎりなどで作業を行っていた場合、大幅な作業効率の短縮と精度の向上を同時に試みることができる。
誰でも扱える互換性も備える
Wainlux K6に読み込むことのできるデータも多彩で、JPGやPNG、BMPと、一般的な形式のデータはすべて対応している。
そのため、特殊なデータ形式であっても、PNGなどに変換してしまうだけですぐに利用することが可能だ。
データをWainlux K6へ送るためには、二種類の方法を選ぶことができる。
1つはコンピューターからデータを転送する方法で、USBケーブルを使って直接接続するか、Wi-Fiを用いたワイヤレス接続で送信することができる。
OSはMacとWinの両方に対応しているので、誰でも気軽に利用することが可能だ。
もう1つがスマートフォンからの直接送信で、こちらもWi-Fiを使っての送信が可能となっている。OSはもちろんAndroidとiOSの両方に対応している。
外出先での使用の際などは、PCも一緒に持ち運ぶことは難しいものである。
そこでスマートフォン接続によってWainlux K6をコントロールすることで、どこでも印刷を行うことを可能にしたというわけだ。
Wainlux K6は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり1万7,000円程度の出資で購入することが可能だ。