Arduino対応で様々なアプリ向けのLEDコントロールが可能に「Glo」
また、個人制作であるDIYも広く親しまれるようになりつつあり、簡単な日曜大工の品だけでなく、複雑なスキルを要するロボット製作やデバイス開発、アプリケーション開発なども見られる。
いわゆるハードウェアの開発であるが、どんなカテゴリのハードにおいても欠かせないのが、LEDを使ったディスプレイ表示やライトアップである。
ハードがテキストでユーザーに情報を伝えたり、強い光で正面を照らしたりなど、その活用方法は多岐にわたるが、それらをコントロールするのはやや骨が折れる。
そこで誕生した「Glo」は、これまでのLEDコントローラーに比べてはるかに使いやすく、かつ幅広いシチュエーションでの活躍を期待されているコントロールパネルの一種だ。
LEDの運用負担を少しでも小さく抑えるために
LEDの活躍の幅は広く、電気を使用するありとあらゆる製品においてその姿を確認することができる。
例えばロボットの目や頭にLEDライトを装着し、正面の暗闇を照らすことはもちろん、LEDの点滅パターンによって、その状況をユーザーへ的確に伝えることもできる。
あるいは、家電製品などのスイッチがオンになっている際にはLEDを点灯させることでそれを周囲に伝えることができるし、複数のLEDライトを交互に点灯させることで、電光掲示板のように具体的な情報を伝えることもできるようになる。
このように、LEDの活用方法は幅広いものがある一方、気になるのがどのようにLEDをコントロールするかである。
LEDの点灯パターンやエフェクトを演出する場合、ハードとソフトの両方でしっかりと設計を作りこむ必要があり、一朝一夕で身につけるのは難しい。
また、複数のパーツを用意する必要もあり、例え技術的には可能であっても、パーツを揃えるのに時間とお金がかかってしまい、アイデアを具現化するのに時間がかかってしまう。
開発においては複雑な手順を踏むことは回避できない問題である一方、何も開発者たちは好きで複雑な問題に取り掛かっているとは限らない。
むしろ、簡単に済まれられることは簡単に済ませ、より高度な問題へと取り掛かっていきたいというのが、彼らの正直な感想というところだろう。
そんな開発者たちの願いに応えてくれるのがGloで、LEDコントローラーとして十二分の働きをしてくれる。
Arduino対応で幅広い運用が可能
ベースには世界的に広く普及しているマイコン、Arduino Unoを採用し、高い互換性を確保できるよう設計されている。
Arduinoは教育機関を含め、世界中のあらゆる企業や個人のクリエイターによって愛用されている。そのため、個人でDIYに励んでいるユーザーには大いに喜ばれることが期待できる。
また、企業や組織でも研修用やプロトタイプ制作に使われているArduinoということであれば、一度に大量のArduinoの運用が想定されているが、Gloはこのコスト削減にも役立つ。
各人員一人一人が複雑なLEDコントロール環境を整えるのは時間と費用の負担を大きくしてしまうリスクを備えている。
しかしGloによってこの処理を小さくすることができれば、コストパフォーマンスの大幅な向上にもつなげることができるだろう。
インドア開発だけでなく、Gloはアウトドアでの運用においても十分に活躍できるほど、耐久性能も備えている。
電動スクーターやバイクのLEDライトのコントロールにも活用することを想定し、本体サイズは小さく抑え、ヘビーデューティにも耐えうる仕様を実現しているのだ。
LEDの運用は室内はもちろんであるが、むしろ屋外における活動の方がその貢献度は大きい。
GloはそういったLEDの潜在的な需要を考慮した仕様であるため、非常に開発者にフレンドリーなパーツであると言えそうだ。
Gloは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり20ドルで購入することができる。