定期配送でモチベーションとスキルを鍛えよう「STEM Box」
日本においても学校教育におけるSTEM分野の導入が徐々に始まっているが、いまだ十分なカリキュラムが行き届いているとは言えない。
そのため、多くの家庭では地域のプログラミング教室など、独自の教育を行うようになりつつあり、英会話教室並みにSTEM教育を提供する教室も増えてきている。
あるいは、家庭で独学でエンジニアリングなどを学ぶケースも見られる。
今やインターネットやオンラインショップを使えばどこでも学習を始められるので、これも悪い選択肢ではないだろう。
「STEM Box」はそんな家庭でのSTEM学習を後押ししてくれる独学用のキットで、独自の整頓されたカリキュラムに則り、定期的に工作キットを提供してくれる、中長期にわたる学習を支援してくれるサービスだ。
サブスクサービスで体験できるSTEM教育
STEM Boxはいわゆるサブスクリプション形式のサービスを採用している。
定期購入のライセンスを入手し、住所を入力すれば、あとは3ヶ月おきに配送されてくる工作キットを待つだけで、様々なスキルを学習することができる。
配送されてくる学習キットは、全部で三つのセクションに分かれたテーマにのっとったものとなっている。
エレクトロニクス、教育、おもちゃという三つのテーマを、3ヶ月ごとに分けて楽しむことができるので、飽きることなく高いモチベーション維持しながらスキル向上に努めることができる。
また、3ヶ月という期間も程よく設定されており、適度に学習を進めつつステップアップさせることができる。
例えば1ヶ月おきにキットが送られてしまうと、十分にスキルを学びきれないまま次々と新しい課題が降ってくることになる。
あるいは半年や1年おきの配布となると、すでにモチベーションがなくなってしまっていたり、サブスクリプションを購入していたことを忘れてしまっている可能性もある。
程よいペースで、自宅学習をしっかりと行えるのがSTEM Boxの強みの一つと言えるだろう。
また、STEM Boxは初回注文の際、工作に使えるツールボックスもキット本体とともに配送される。
自前でツールを揃えなくとも、工作に必要のものは全てサブスクリプションに含まれているため、利便性の高いサービスと言えるだろう。
最先端の技術を家庭で楽しめるSTEM Box
初回に送られてくるキットは、Spencerと名付けられたボイスアシスタントロボットだ。
LEDライトで表情豊かな顔の変化を楽しむことができるだけでなく、備え付けのマイクでユーザーの声と言葉を認識し、適切な応答を返してくれる、優れたロボットとなっている。
ロボット本体の組み立てから、コーディングによるソフトウェアの構築まで全てのプロセスを体験することができ、なおかつ複雑な工程は発生しないので、誰でも気軽にロボティクスに触れることができる。
IoTや音声認識、AIといったトレンディなテクノロジーを、一挙に学べるのが嬉しいところである。
あるいは、AIによる小型の自動運転カーを組み立てるキットも存在する。
Wi-FiやBluetoothを通じてスマホからラジコンのようにロボットカーを運転することができるだけでなく、AIによる自律走行を体験することもできる。
カメラやセンサーを搭載し、しっかりとAIの判断によって車が安全に走行する様子を、家庭で気軽に体験することができるというわけだ。
コーディングは文字を一つづつ入力するのではなく、プリセットで用意されているコマンドを積み木のように組み立てながら行うシステムを採用している。
このため、デバッグやエラー処理のために、不必要に時間を奪われてしまう心配もなく、常に高いモチベーションを維持し続けることもできるはずだ。
飽きやすい子供にとっても使いやすいため、老若男女を問わず活用することができる。
STEM Boxは現在Kickstarterで注文を受け付けており、79ドルでツールキットと初回のパックが同梱したスターターキットを購入することが可能だ。