AI搭載型のインタラクティブヨガマット「YogiFi」

新型コロナウイルスの影響で、室内での運動やストレッチなどに取り組む人が増加傾向にある。 これまでは外で自由にランニングやその他のスポーツに興じたり、あるいはダンス教室などに通えたものだが、外で過ごす際の制限が増えた分、中での過ごし方にも変化を加えていく必要がある。

そこで多くの人が始めているのが、ヨガやピラティスなど、室内でもできるアクテビティだ。昨今はyoutubeでの講座視聴やオンライン教室が盛んに行われているため、自宅でも気軽に質の高いアクテビティを楽しむことができる。

しかし、そうは言っても目の前にインストラクターがいないため、果たして自分が正しくできているかどうかについては、自己判断に委ねられるため、不安な点も多い。

「YogiFi」はそんな自宅でヨガを一人で楽しむ人に向けて開発されたプロダクトで、AIによるリアルタイムの講習を実現するヨガマットとなっている。

トラッキングシステムを搭載したスマートヨガマット

YogiFiは一見すると普通のヨガマットに見えるが、内部には独自のトラッキングシステムが搭載されており、使用者の一挙一動を起動中は捉えている。

使用方法はいたってシンプルで、用意したディスプレイに表示される映像に従ってヨガを行うのが基本的な使い方だ。

YogiFiのヨガマットの上でヨガを行うことにより、YogiFiはユーザーのヨガの様子をトラッキングし、いつものルーティンワークを記憶してくれる。

それによって得た情報をもとに、YogiFiはパーソナルトレーナーのように、ユーザーに向けたインストラクションを提供してくれるという訳だ。

インストラクションは声によって行われるが、その際は男性・女性のどちらのボイスも選ぶことができる。

YogiFiのマットに組み込まれたトラッキングシステムは非常に優れており、ヨガに加えられた重さやその掛け方から、ユーザーが正しい姿勢でヨガを実践できているかをチェックする。

AI搭載型のインタラクティブヨガマット「YogiFi」

トラッキングシステムによって得たデータを元に、YogiFiはいくつかの選択肢を用意しながら、ユーザーの好むようなスタイルで、新しいプランを提案したり、矯正のためのアイデアを提供してくれるのだ。

データに基づき、なおかつ言葉にして伝えてくれるため、ヨガ中でもしっかりと集中しながらアドバイスを実践に応用していくことができる。

まるで本物のパーソナルトレーナーの指導を得ているような感覚を、YogiFiでは味わうことができるだろう。

そのほかのデバイスとの連携も可能

YogiFiはヨガマットから音声出力が行われるのはもちろんだが、Apple Watchとの連携も可能で、併用によってさらに優れたワークアウトを受けることもできる。

例えばヨガ中にもApple Watchを装着することで、呼吸の速度を時計に計測させ、その推移をグラフ化して後から閲覧する機能や、プログラムの開始やリマインダー機能を使い、スケジューリングに応用することも可能だ。

あらゆる情報管理をデジタル化してしまうことで、一人でも十分なヨガの環境を整えることができるのだ。

あるいは、Google Homeとの連携も有効である。スマートスピーカーであるGoogle Homeを通じた音声出力や入力を行うことで、いつもスマートスピーカーを使っている人にとっては、YogiFiの操作をスムーズに遂行できるだろう。

スマート化が各家庭で進むなか、YogiFiもまた、スマートハウスの一部として導入することができる。

YogiFiが提供するヨガのプランは、フリーミアムで複数のプログラムを提供するというものだ。

ビギナー向けの講習は無料でうけられるが、少し発展したプログラムについては別料金にもなり得る。

AI搭載型のインタラクティブヨガマット「YogiFi」

しかしヨガ教室に通う費用と移動時間を考えると、こういった自宅向けプランも、決して高い買い物ではないだろう。

むしろ、これまで人前でヨガをするのが嫌だったという人にとっては、自宅で充実したヨガ環境を実現する、絶好の機会となりそうだ。

YogiFiは現在Kickstarterで注文を受けて受けており、一台当たり219ドルの出資で購入が可能だ。