自転車ヘルメットの新しいスタンダードに「Lumos Ultra」

自転車は都市部に住む人にとって、ますます重要な乗り物へと変化しつつある。 徒歩でたどり着くにはいささか遠く、かといって車を乗るほどでもなく、公共交通機関を使うのはかえって遠回りだったり、移動費用が高くついてしまうといった問題がある。

そこで自転車の運用である。自転車は人力とはいえ移動スピードは非常に早く、燃料の補給の必要もないほか、自然環境に悪影響を与えてしまう心配もない。

また、建物の合間を縫うようにして移動しなければならない都市の生活において、自転車の小回りの効きはメリットも大きい。

このように、都会に生きる人の必需品として注目が集まりつつある自転車だが、安全性や移動の利便性についてはデメリットもあるものだ。

そんな自転車の課題を大きく改善するきっかけとなってくれるのが、サンフランシスコ発の次世代自転車ヘルメットである「Lumos Ultra」だ。

自転車が抱えてきた安全性の問題に答えるヘルメット

自転車がこれまで抱えてきた課題として、大きいのは安全性の問題が挙げられるだろう。自転車は軽量でスピードが出る分、衝突した時にはライダーが大きな衝撃を受け、容易く放り出されてしまうためだ。

特に夜道などは、危険がさらに増している。視認性が悪くなり、ライダー自身が進行方向をしっかりと見通すことが難しくなってしまうためだ。

また、自転車は細身であるため、自動車や歩行者からもその姿がよく見えないということも珍しくない。

歩行者との接触事故や、自動車との衝突事故は、時として死亡事故に発展する可能性もあるため、大いに警戒をするべき事項であることは間違いない。

毎日の利用に際し、自転車の安全性をさらに高めるために作られたのが、Lumos Ultraだ。

このヘルメットは、ライダーの頭の保護をすることはもちろんだが、様々な機能をヘルメット内部に搭載することで、保護以外の役割もしっかりと遂行してくれる作りとなっているのだ。

自転車ヘルメットの新しいスタンダードに「Lumos Ultra」

まず使用方法としては、基本的には従来のヘルメットと大差ない。Lumos Ultraを着用し、ベルトを締める手順までは同様で、着用の際にスイッチをONにして機能を開始させるところからがポイントだ。

Lumos Ultraは、まず前方にLEDフロントライトを備えている点が特徴だ。

これまで、自転車のライトといえば自転車本体に装着することが標準であったが、これは衝撃で壊れてしまったり、電池が切れてしまったり、盗難に遭ってしまう可能性もあった。

このような事態でライトが使えなくなることを防ぐべく、Lumos Ultraではヘルメットにライトをつけることで、解決することに成功した。

常に顔の向いている方を明るく照らすことができるため、視界不良に悩む心配はないだろう。

自動車のような使いやすさと安全性を実現するLumos

また、ヘルメット後方にはウィンカーが搭載されており、後方の車両へ進行方向を伝えることができる。

最近の自転車は車道を走る機会も増えており、車との接触事故のリスクも増加している。

また、夜間は後方に対して自分の位置を伝えることが難しいため、やはり事故の確率は高まっていると言えるだろう。

自転車ヘルメットの新しいスタンダードに「Lumos Ultra」

Lumos Ultraのウィンカーはこのような自体を避けるために開発された。自転車と家でも後方への指示を怠らないことで、存在をアピールするとともに、スムーズな交通状況を維持することができるのだ。

ウィンカーは、付属のハンドルに装着するアクセサリーを使うことで、無線で点灯させることが可能なほか、専用アプリの操作も受け付けている。

また、Apple Watchとの連携も可能なため、アクセサリーを使わずとも、Watch上でウィンカーを点灯させることもできる。

これらのライトアップ機能は、USB-Cによる充電が可能なバッテリーで動作するので、電池などを用意する必要はない。

ヘルメットは自宅に持ち帰ることが前提なので、自転車のライトの電池を入れ替えるような、余計な作業が発生しないのも嬉しいところである。

Lumos Ultraは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり79ドル以上の出資で購入することができる。

より保護機能を高めたアップグレード版は109ドルでの販売となるため、こちらも要チェックの品と言えるだろう。