野鳥の観察を手軽に、正確に。「Birdsy」

野生動物の観察は、今も昔も変わらず人気のアクティビティである。 特に野鳥の観察は老若男女を問わず人気が高く、少し郊外に出かければ誰でも楽しむことができるため、気軽に楽しめるアクティビティの一つと言えるだろう。

ただ、気軽に楽しめるとはいっても、野鳥の近くまで近づき、触れ合ったり、目の前で生活の様子をまじまじと観察することはできない。

野生動物は警戒心が高く、人間の気配を感じ取るだけでも、そのあたりには近寄らなくなってしまうためだ。

そこで、監視カメラのようなデバイスを活用することで、人がそばにいなくとも、気軽に野鳥の様子を観察できる設備のニーズが挙げられる。

野鳥の保護に努める団体や研究者たちの間ではよく使用されているが、気軽に民間でも使えるデバイスも求められるものだ。

「Birdsy」は鳥のエサ箱にカメラを設置し、観察するためのカメラで、木々の上に設置するだけでしっかりと運用ができるプロダクトだ。

AIによる自動認識で野鳥の動向を逃さない仕組み

軒先や自宅の庭にエサ箱を設置して、訪問する野鳥を観察する場合、こっそりと彼らの食事の様子などを見届ける必要がある。

そのため、いくら自宅の敷地とはいっても、建物にあまりにも近すぎたり、人の気配が多い場所へのエサ箱の設置は、野鳥がやってこなくなってしまう。

かといって、あまりに遠いところへのエサ箱の設置となると、今度は観察するにはあまりにも遠くなり、双眼鏡などを用いなければ、満足に野鳥を見ることができない。

そして、あまりに私たちの生活圏から離れた場所にエサ箱を設置しすぎてしまうと、野鳥がやってきたことに気がつかず、いつも空の巣箱を見届けてしまうことになるのである。

野鳥の観察を手軽に、正確に。「Birdsy」

こういった事態を回避するため、野鳥観察に特化したカメラとなっているのが、Birdsyである。

運用方法は簡単で、家庭のインターネットにBirdsyを接続し、本体を巣箱の近くに設置するだけで準備は完了だ。

BirdsyにはAIによって自動的に野鳥を認識し、ユーザーのスマートフォンやPCなどへ通知を送信する機能を備えている。

巣箱のそばから離れていても、Birdsyがしっかりとリアルタイムで観察を続けてくれているので、見逃してしまう心配はない。

24時間、しっかりと野鳥を監視してくれているため、夜の観察においても効果が期待できる。ユーザーは複数人で交代して野鳥を見逃さないよう監視しておかなくとも、Birdsyの通知を待つだけで良くなるのだ。

Birdsyは単に野鳥がエサ箱に来たことを捕捉できるだけでなく、訪れた野鳥がどの種類の鳥なのかも認識することができる。

Birdsyが捕捉した野鳥はアルバム形式で保存され、これまでに訪れた鳥をまとめて閲覧することも可能だ。

記録のために写真を撮る必要があった研究者などは、Birdsy一台で多くのタスクを消化することができるようになるはずだ。

ライブ配信や高画質録画で楽しみ方は多様に

野鳥が訪問した際は自動的にビデオ映像によって記録され、野鳥が帰っていったタイミングで収録は止まる。

収録した映像はBirdsy公式サービスによってプレイリストに保存され、AIが自動的に生成した最適なタイトルとサムネイルによって、いつでも閲覧が可能なように保存される。

捉えた映像や野鳥の数によって、独自の実績システムも解除される仕組みになっており、コレクション感覚で野鳥の訪問を楽しみにすることもできそうだ。

野鳥の観察を手軽に、正確に。「Birdsy」

また、Birdsyの映像は保存して楽しむだけでなく、ライブストリーミングで世界中の人々に配信を行うことも可能となっている。

趣味で映像を配信するのでも良いし、多くの野鳥が家にやってくるため、その様子を楽しんでもらったり、あるいは研究所や保護区での野鳥の活動の様子を世界中で楽しんでもらうということもできるだろう。

これまでのスマホカメラやビデオカメラとは違い、野鳥に特化した機能が多く盛り込まれており、なおかつ1080pでの高画質撮影ができるようになっている。

野鳥観察に特化したカメラを探している場合、Birdsyほど優れたカメラも他にないだろう。

Birdsyは現在Kickstarterで出資を募っており、一台当たり199ドルで購入することができる。