自転車の安全性確保と盗難防止を両立するスマートチェーン「TheiShare」

現代では自転車の需要は以前にも増して大きくなっており、自動車や公共交通機関を使わずに移動することが、エコロジーや都市部の交通渋滞、そして自身のヘルスケアにおいて重要とされるようになった。

また、今日では新型コロナウィルスの影響により、密閉性が高く、人口密度の高い場所や乗り物を避けようという動きもあり、電車やバスの使用をできる限り避ける傾向も出てきている。

そんな時に活用したいのが自転車の存在で、密閉空間に閉じ込められながらの移動を避けられるだけでなく、不足しがちな運動も補うことができるのだ。

ただ、自転車を使用する上でネックとなるのが盗難の問題だ。自転車の運用が増えれば増えるほど、自転車盗難が発生する機会も増えてしまう。そして、軽くて乗りやすい高級な自転車ほど盗難にあいやすく、盗むのも簡単であるという問題も抱えている。

こういった問題に対処するため、「TheiShare」は最新の機器を備えたスマートロックを備えたセキュリティチェーンとなっており、普段の使用時にも活用できる機能で搭乗者をサポートしてくれる。

キーレスでの運用可能なスマートチェーン

TheiShareは一見すると普通のセキュリティチェーンに見えるが、肝となっているのが内蔵された様々な機能だ。

全長80センチで太さは3センチのナイロンカバー付きのチェーンは、容易に切断することを防いでくれるため、防犯効果は非常に大きい。これだけでも十分なセキュリティを発揮してくれるのだが、肝心なのが切断時、あるいはなんらかの異常を検知した際のアラーム機能である。

異常時には115デシベルもの大音量で周囲に警告音を発し、乗用車のアラームのように盗難を未然に防いでくれる効果を期待できる。

自転車の安全性確保と盗難防止を両立するスマートチェーン「TheiShare」

また、万が一アラーム音を解除せずにそのまま盗難されてしまったとしても、TheiShareの内部にはGPSが内蔵されているので、リアルタイムで現在地を把握し、その保管場所を特定することが可能だ。

TheiShareの開錠は専用のスマホアプリによって行い、BQRコードをスキャンすることでIDをチェックし、ロックを解除してくれる。

ロック解除の設定はホストユーザーから自由に行うことができ、複数人に向けてキーを提供することもできる。もちろん電子キーそのものは高度に暗号化されているため、容易に解除することは不可能となっている。

ライドシェアサービスへの応用も

この機能を使って、ライドシェアリングサービスに応用することもできるだろう。TheiShareは一つのアプリ・アカウントで複数台の管理も可能なので、マネジメントシステムとしても優秀なパフォーマンスを発揮する。

TheiShareにはスマートロックの他にも、いくつかの機能を有している。例えば、事故検知サービスもその例の一つだ。

TheiShareの事故検知システムは、自転車になんらかの衝撃などを感知した際に機能するシステムで、異常が発生した際にリアルタイムでその状況をリポートし、GPSで居場所を表示することができるよう設計されている。

その状況を元に、ホストユーザー側から救急車などの要請も迅速に行うことができるので、本人に意識がないなどの重大な事故であっても、速やかにアフターサポートを提供することができる。

自転車の安全性確保と盗難防止を両立するスマートチェーン「TheiShare」

もちろん、その場でTheiShareを使って自転車に乗っていたユーザー本人もそのサービスを使うことができるので、落ち着いて状況確認をする際にも役立つだろう。

また、アプリ上ではこれまでの運転履歴も数値化して記録されており、平均時速やカロリー消費量、二酸化炭素削減にどれほど貢献できているのかがわかる。表示はリアルタイムで行われるので、時差なくその場で確認することも可能だ。

もちろん、TheiShare本体は長期の運用にも耐えられるよう、天候の変化や誇りにも耐性を有している。屋外駐車でもダメージは少ないため、安心してセキュリティを任せることができそうだ。

TheiShareは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり5,000円ほどで購入することが可能だ。