いつでも安全に使える体温測定器「Temp Always」
あるいは、自分や身の回りの人が感染しているかどうかを確かめるための機器やキットも非常に重要だ。PCR検査を自宅でできるようにするキットの開発も進んでいるが、今最も手軽に検査を行えるものの一つに、体温計が挙げられる。
体温の変化は体調の動向を探る上で大きな指標となりうるが、そのためには専用の体温計を必要とする。
「Temp Always」はそんな感染症対策に効果を発揮する体温測定器の一つで、電力を必要とせず、必要な時には確実に利用ができる、一家に一台備えておきたいデバイスとなっている。
非接触体温計の重要性と難点
今回の新型感染症によって注目が集まっているのは、従来一般的だった接触型の体温計ではなく、非接触で体温を計測することができるタイプの測定器だ。
機器の使い回しによって感染が拡大するリスクがあるだけでなく、公共の現場ではあまりにも多くの人数を一度に測定する必要があるため、一人一人に接触させて計測し、消毒して別の人を計測するというのを繰り返していては、非常に効率が悪い。
そこで、非接触によって計測にかかる時間を削減し、なおかつ消毒に必要な時間と設備を削減することで、大幅なコストパフォーマンスの改善を進めることができるようになった。
個人での使用はもちろんだが、非接触による体温測定は公共の現場では大いに活躍しているのである。
しかし、通常の体温計に比べて非接触のモデルはより多くの電力を必要とするため、バッテリーの消耗も早い。ましてや連続使用となると必然的にバッテリーの消耗も早くなるため、電力を確保しづらい場所においての運用は、時として困難を極めることもあるだろう。
例えば屋外施設や人里離れた場所での検査は、ただでさえ治療やその他の設備に電力を必要とするため、あまり余計な診療などに電力リソースを割けるものではない。
そういった場所ではインフラ事情も背景に、最先端の治療や診療が行えず、感染者の増加の要因にもなってしまうのだが、Temp Alwaysはこのようなケースも想定しての運用が可能となっている。
手回し発電でいつでも最高のパフォーマンスを実現
Temp Alwaysは外部電源ではなく、手動の手回し電源を活用して発電し、体温測定を行うことができる。バッテリー切れで測定ができないという心配がなく、本体さえあればいつでもどこでもすぐに測定を行える優れものだ。
充電池はまだ残量があると思っても、待機電力で消費してしまうケースも多く、いざという時に測定が行えないというケースも考えられる。また、屋外で測定を行なっているのに、急なバッテリー切れを起こしてしまったことで、バッテリー交換や本体交換のために時間を要してしまっては、混雑や混乱を引き起こしてしまう原因にもなりかねない。
そして充電のため、感染の疑いがあるエリアとそうでないエリアを行き来することになる事態も防ぐことができるので、結果的には感染拡大の防止にも努められるというわけだ。
そこでTemp Alwaysは手回し発電を採用し、常に安定した電力供給を緊急時にも行えるよう設計されている。いざという時に予備として一台備えておくだけでも、幅広い活躍が期待できる。
こういった世界的なパンデミックの最中で怖いのが、地震や津波など、全く異なる災害によって二重に社会が混乱してしまう事態だ。こうなると政府や自治体も手に負えないほどの混乱が起こってしまうため、インフラが破壊されてしまえば、その復旧に多くの時間を要することも懸念される。
そこでそういった地域においてもTemp Alwaysを使用することで、電力復旧の見通しがなくとも、感染症対策をしっかりと行うことができるだろう。
Temp Alwaysは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり3,000円程度の出資で購入が可能だ。