ワイヤレスで使える肉温計「Mini by TMS 」

肉料理において最も重要な過程が、肉に火を入れる瞬間である。 グリルで焼いたり、鉄板で焼いたり、あるいは油の中で揚げたりなどといった工程は、肉の品質だけでなく、味のクオリティにおいても大きく左右する局面である。

しかしながら、肉にどれほど火が通っているのかということに関しては、外見では判断しづらく、それは分厚い肉になる程わからなくなるものだ。

調理時間から肉の具合を予測することも可能ではあるが、肉の質や調理環境によって出来上がりは大きく左右されるので、必ずしも確実な手法であるとは限らない。

「Mini by TMS 」はそんな肉の温度をリアルタイムで測定するための肉温計で、一目見ての判断はもちろんのこと、数字で温度を確認しながら、繊細な調理を行う上でも役に立ってくれるプロダクトだ。

好みの焼き加減を思いのままに

肉温計はプロフェッショナルの調理には欠かせないアイテムの一つで、好みの火の通り加減の絶妙なタイミングをしっかりと見逃さないよう手助けをしてくれる。

これまでも様々なメーカーから肉温計が販売されてきたが、手頃な値段で活用できる温度計の多くは、いくつもの問題を抱えてきたのである。

Miniは、そういった従来の肉温計の課題を全て改善したモデルとなっており、高いパフォーマンスを期待できる。

例えば、有線ではなく無線で温度計を使用できる点だ。温度を測定する本体が計測した数値は、専用アプリによって自身のスマホから閲覧することができるようになっているので、いちいち温度計を拾い上げて確認する必要はない。

アプリと連動しての測定ができるようになった分、本体の大きさも一般的な温度計と比べて35%もの小型化に成功している。

肉に温度計を突き刺す際も、必要以上にダメージを与える必要は無くなったため、品質に影響を及ぼさない調理が可能となった。

ワイヤレスで使える肉温計「Mini by TMS 」

また、Mini本体は防水加工もしっかりと施されているなど、剛性の面でも優れたポテンシャルを発揮する。

高音の鉄板や網、オーブンの中や油の中でも問題なく使うことができるだけでなく、有害な物質が溶け出してしまうといったこともないので、安心して使い続けることができるはずだ。

業務用での運用にも最適なシステム

Miniはそのサイズを生かし、一度に複数本を別個の肉に使用して、同時に調理を行うこともできる。

それぞれの肉の加減は、Mini本体の外側に温度変化に応じて変色する部分があり、そこを確認すれば目視で温度を把握することが可能だ。

色は黒・赤・黄・緑と4色で表現されるので、目当ての温度になったタイミングをこの色から判断して引き上げられる。

アプリを使って正確に数値を測定する場合には、一度に複数の温度計の確認もできるよう、一覧表示させることができる。

フライパンなどで肉を焼いていると、設置した場所によって焼き加減や火の通るスピードは変わってくるものだが、Miniがあれば正確な判断も可能になるのである。

ワイヤレスで使える肉温計「Mini by TMS 」

アプリ使用の際は、一つ一つの温度計とスマホをペアリングする必要はない。使用する温度計を選ぶだけで、あとは自動的に情報を取得し、正確な温度を伝えてくれるのだ。

Miniは最大で10メートルまでの距離から温度計を確認することができるので、少しその場を離れるときでも、肉の様子を温度からしっかりと確認することができる。

うっかり焼き過ぎてしまい、焦がすようなことも避けられるため、積極的に運用したいところだ。

また、広場やキャンプ場でのバーベキューなどの際など、ついつい肉の周りから離れてしまいがちな場合であっても、遠くから肉の状況を確認できるので、いちいち肉の近くまで戻っては引き返すということをする必要もない。

レジャーを楽しみつつ、肉の調理も楽しめるのが、このプロダクトのメリットである。

業務用におけるMiniの運用を考えている人に向けて、別売りでWi-Fiブリッジを購入し、そこから温度を確認したり、対応可能距離を伸ばすといったこともできる。

大量にMiniを運用したい場合は、こういったモジュールを使用することも有効だ。

Miniは現在Kickstarterで注文を受け付けており、55ドルの出資でスターターキットを購入することが可能だ。