家庭の安心と安全を守るスマートランプ「Femto」

スマート家電の普及が進む中、単に家電製品にコンピューターを搭載するだけでなく、ハイテク環境を生かして様々な機能を搭載したモデルを見かけることも増えてきた。

代表的なのはスマートウォッチで、単に時計としての役割を果たすだけでなく、メールやSNSの閲覧も可能にし、その利用価値は腕時計以上のものへと進化している。

一見すると一つの役割しか担えないようなものにも、工夫次第でこれまでになかったようなハイテク機器へと変貌するケースもある。

「Femto」はその代表例とも言え、家庭の安全と安心を支える、重要な機能を持ったスマートランプとして活躍してくれるだろう。

家庭の安心と安全を守るスマートランプ「Femto」

統合されたセンサーや報知器

室内の安全を確かなものにするため、私たちの家には多くのセンサーや機器がこっそりと備え付けられている。

例えば煙探知機はもしもの火災の時に役立ち、煙を感知した時点で消防車を呼ぶことで、火災の被害を最小限度に抑えてくれる。

火災報知器のような火を検知するシステムも同様だが、これ以外にも普段の生活において役立ってくれるセンサーも珍しくない。

例えば、温度計や湿度計といった備えは、快適に人間が過ごすための指標として機能するだけでなく、植物などの管理にも役立つ。

家の中の状況を可視化できるような装置を備えておくことで、QOLの飛躍的な向上が見込めるというわけだ。

しかしながら、これらのセンサーや報知器などの導入にあたり、問題となるのが場所の制約である。

家庭の安心と安全を守るスマートランプ「Femto」

センサーの数は種類が豊富なことに越したことはないが、それはあくまで機能性を重視した場合の話であり、見栄えのことを考えると、議論の余地が生まれてくる。

自分の欲しいだけセンサーを用意するとなると、壁一面がセンサーだらけになってしまい、非常に騒々しい景色になってしまうためだ。

必要最低限の報知器についても、防災上の観点から多少の設置は仕方ないにしても、できることなら景観への配慮から、目立たないように設置したいと考える人は多い。

そんな人に向けて誕生したのがFemtoで、こちらはランプの中にあらゆるセンサーを内蔵し、一台で多くの役割を果たしてくれるよう設計されている。

スマホ連携で高い利便性を確保

Femtoにおいて統合されているのは、一酸化炭素、煙、温度、湿度と言ったものに反応するセンサーで、これ一台で全てのセンサーの役割を果たしてくれる。

どれだけ外観を機にする人であっても、ランプであればいやでも取り付けることになるため、Femtoを使用することで壁や天井に穴を開ける必要がなくなるというわけだ。

Femto内に統合されている各センサーは、一つのプラットフォームの中で動作している。そのため、それぞれのセンサーの設定時に別個に対応する必要がなく、すべて一台のシステムのもとにセッティングを行うことができる。

これらの設定は、全て一台のスマホによって一元管理を行うことができる。日常使いにおいても、一つの画面で全てのセンサーの状況を確認できるため、あれやこれやとアプリを切り替える必要もない。

もちろん、ランプ本体のリモートコントロールも同じアプリから行うことができるので、スマートランプとして、家庭内のIoT化にもしっかりとこたえてくれるのだ。

仮に煙探知機などが作動した場合には、登録したスマホ宛に通知が送られるようになっている。外出時でも、すぐに状況を把握することができるので、初動に遅れて事故が深刻化してしまうリスクも低下させてくれる。

家庭の安心と安全を守るスマートランプ「Femto」

また、緊急時にはランプも光の点滅によって非常事態であることを伝えてくれるので、スマホが手元になくとも理解することができる。

ランプと報知器が一体型になっているからこそできるアラートであるとも言えるだろう。

温度変化や湿度の変化もリアルタイムで情報を閲覧するだけでなく、過去のデータを蓄積し、グラフ化して確認することもできる。

植物などを育てている際には、環境の微妙な変化を確認したい時に役立つだろう。

Femtoは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり3万円程度で購入可能だ。