望み通りの睡眠を思いのままに「Good Sleep」
寝ている最中は本人にはどうすることもできず、自分では気づかないうちに睡眠を妨げる何かを行なっている可能性もあるものだ。
「Good Sleep」はそんな睡眠中に多くの施策をユーザーに行うことで快適な睡眠をサポートしてくれるプロダクトで、その多機能性によって睡眠の改善と健康的なライフスタイルの実現を促してくれる。
三つの機器で睡眠の質向上を図る
Good Sleepは主に3つの機器から構成されるプロダクトである。一つは枕、二つ目にエアーパッド、そして三つ目にボックスと呼ばれるデバイスだ。
特にエアーパッドは伸縮が自在となっており、ユーザーの体の特徴や、睡眠状況に応じて柔軟にその大きさを変え、快適な姿勢を常にキープする役割を果たしてくれる。
Good Sleep Boxと名付けられたボックス型の機器は、就寝中のユーザーの寝息やいびき、そして体の動きをモニタリングしてくれる。ベッドのサイドテーブルなど、寝る場所の近くにセットしての運用が想定されている。
就寝中のサポートに加え、このボックスは35デシベル以下という、小さな駆動音とともに動くインフレーターを備えている。このインフレーターをエアーパッドに装着することで、就寝中でもフレキシブルに動作する伸縮機能を実現することができるというわけだ。
ボックスがモニタリングしているデータは単に後から閲覧するために蓄積されるだけでなく、リアルタイムでエアーパッドを伸縮させるためにも使われる。
いびきが大きくなったり、寝返りなどの体の動作が大きくなってきた際に、ボックスがそのことを検知し、エアーパッドを膨らませたり縮めたりすることで、ユーザーの快適な睡眠を取り戻そうとするのである。
睡眠にはレム睡眠・ノンレム睡眠など、その深さにいくつかの段階があると言われているが、Good Sleepはこのステージを細かく判断することができる。
単にいびきの大きさや体の動かし具合などをモニタリングするのではなく、現在の睡眠の段階をも把握し、それと就寝中のユーザーの動きを総合的に判断することで、精度の高い睡眠サポートを行ってくれるというわけだ。
また、睡眠の質の良し悪しは数値化され、100点満点のスコアで表示される。自分がどれくらいの質の睡眠を取れているのかどうかを、わかりやすく視覚化してくれるのである。
最近の体調の良し悪しは睡眠の質からきているかどうかを、このスコアから判断するといった、ヘルスケアとしての運用にも期待ができそうだ。
スマホ連携でより良い使い勝手を実現
Good Sleepはハードウェアだけでなく、スマートフォンで運用が可能な専用アプリケーションも用意している。アプリ内では、ボックスが収集した睡眠中の呼吸データや体を動かしていた時間を一覧で見ることができる。
収集したデータはGood SleepのAIテクノロジーと独自のアルゴリズムを用いて、そのユーザーに特化したより良い睡眠のための指南を提供してくれるという仕組みだ。
あるいは、エアーパッドの空気の膨らみ具合も手動で調整ができるようになっている。人によって快適な枕の高さはあるものだが、Good Sleepでは検知しきれない微妙な好みの問題は、ユーザー側で調節可能なのは嬉しいポイントである。
使い方としては非常にシンプルなのも、Good Sleepの嬉しいところだ。ボックスのスイッチを入れ、あとは横になるだけで自動的にデータをモニタリングし、睡眠中の快眠サポートと、より良い睡眠のためのアドバイスを生成してくれるのである。
収集されたデータはBluetooth経由でスマートフォンへ転送し、スマホアプリから閲覧が可能だ。
Good Sleepは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり215ドルで購入が可能だ。