マスク型のウェアラブル空気清浄機「ATMOBLUE」

新型コロナウィルスの世界的な流行により、公衆衛生に関する道徳レベルは世界中で底上げが行われ始めている。

ウィルスは目に見えない存在であるだけに、対策がきちんとできているかどうかというのは、客観的に判断しにくいものである。どれだけ対策を行っていても、感染してしまう時は一瞬というケースも少なくないため、健常者ができるのはとにかく感染リスクを低下させるために最善を尽くすことだ。

そのため、これまではあまり注目されてこなかった空気清浄機にも、今までになく注目されるケースも見られている。室内の空気の状態を少しでも清潔にしておけるよう対策が進んでおり、個人用からファミリー用まで、多くの機種が各家庭に導入されるようになってきた。

しかしそれでも、空気清浄の効果はその空間にいる間だけしか得ることができないため、外出先となると、再び高い感染リスクの中での生活が必要となってくる。

そんな時に役立つのが「ATMOBLUE」の存在で、たとえ出先であっても常に清潔な空気で呼吸ができるよう、小型の空気清浄機能を搭載した、個人用のマスクとなっている。

多層フィルターで清潔な空気を実現

一般的に市販されているマスクは、フィルター加工がなされているとはいえ、あくまでも飛沫感染を抑える機能に止まっているため、空気清浄機能は期待することはできない。そのため、使い捨てマスクを使用するのは最低限の感染対策となっているので、マスクをしないよりまし、程度の効果が見込めるだけである。

一方、ATMOBLUEは装着者に完全な空気清浄効果を届けることを想定して作られている高性能マスクで、フルフェイスのガスマスクに近い効果を得ることが可能だ。

ATMOBLUEを分解すると、実に多層的な構造になっていることがよくわかる。一番外側に位置するHEPAキャップは、空気中のゴミやホコリなどを除去するために備え付けられており、特殊なガラス繊維によって、異物を体内に取り込んでしまうリスクを防ぐ。

マスク型のウェアラブル空気清浄機「ATMOBLUE」

その下にはさらにH13 HEPAフィルターが搭載されており、一層目のHEPAキャップで除去し切れなかった異物を、ここで確実に除去しきることができる。

その下には電動のエアーファンが搭載されているが、ここで空気を清浄化し、確実に体内へ清潔な空気が無理なく吸い込めるよう、しっかりと空気を確保してくれているのだ。

電動ファンでいつでも快適な呼吸が可能に

フィルターは分厚いに越したことはないが、あまりに分厚いと空気を吸うことが難しくなってしまい、かえってマスクの存在が煩わしく、息苦しい生活の原因となってしまう。

ATMOBLUEはファンによって確実に清潔な空気を十分に確保してくれるため、フィルター層が分厚くなったとしても、使用者の呼吸が苦しくなることはない。それどころか、常にファンが回転しているために、通常のマスクよりもはるかに快適に呼吸をすることができるだろう。

また、ファンと着用者の肌の間にはシリコンフレームが挟まっているので、外気が侵入してしまう心配はない。常に寒気が口元で行われるので、蒸れてしまって不快感を覚えるリスクも非常に小さく設計されているのである。

マスクを装着するためのヘッドストラップは伸縮性があり、どのような頭の大きさの人でも快適に着用できるよう、体に負担の小さなフィット感を実現している。多少の運動で外れることもないため、安心して日常使いをすることが可能だ。

マスク型のウェアラブル空気清浄機「ATMOBLUE」

ATMOBLUEは、通常の通勤・通学での着用はもちろんこと、毎日のランニングやトレーニングといった、エクササイズの場面でも使用することが可能だ。電動ファンによってしっかりと換気が行われているので、口元が運動の衝撃でずれてしまうこともなく、苦しくなってしまう心配もない。

運動中はどうしても呼吸量が増えてしまうため、清浄化されていない空気を吸うリスクも増えてしまうものだが、ATMOBLUEがあれば、運動中の空気感染のリスクも大幅に低減することができそうだ。

ATMOBLUEは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一つあたり99ドルで購入が可能となっている。