クラウド接続可能で無駄のない運用を実現するノートパッド「Rocketbook Orbit」
しかしながら、書き上げるたびにノートを買い替えたり、書いたものはそのままどこかに収納しておかなければいけないのは、デジタルデータの管理に慣れている現代人にとって、時に苦痛を伴う作業であることは間違いない。
「Rocketbook Orbit」はそんな従来の紙とペンの使い方を刷新すべく、何度でも使えて、なおかつクラウドストレージに保存して、現実の収納スペースを必要としない紙のあり方を提示してくれる、次世代のノートパッドだ。
再利用可能なノートパッド
一見すると、何の変哲も無いノートパッドに見えるRocketbook Orbitだが、その真価は紙の使い方に垣間見ることができる。Rocketbook Orbitの紙のノート部分は着脱が可能となっており、マグネットタイプでいつでも取り外しができる。
ノートを丸ごと買い換えることなく、紙の部分のみを取り替えるだけで良いモジュラー式のため、すぐに新しいノートを用意することが可能だ。
また、ノートの種類も豊富で、真っ白なものはもちろんのこと、ドットやグリッドラインがあらかじめ用意されているもの、作曲に使用する五線譜など、あらゆる用途を想定して作られている。
必要に応じてそれらのパックを取り替えるだけで紙を用意するだけで良いため、ノートを混同したり、持ち運びにも役立つことになりそうだ。
それぞれのノートは表裏どちらも書き込みができるようになっているので、一枚あたりに書き込める量も非常に多い。
ノートパックを裏返すだけで書き込みが可能なため、書く方向によって書き心地が変わってしまう心配もなさそうだ。
ノートパックは1組当たり20枚のノートが含まれているが、表裏を使用できるので、最大で40枚ぶんのノートを使用できる。無駄なく紙を消費できるのは、エコロジー意識の高い現代ならではの仕組みだ。
Rocketbook Orbitは、本体となる部分にマグネットが採用されている箇所があるため、ノートパックを磁石で接着させて使用することができる。ペンを動かしている途中にノートがずれてしまう心配もないので、安心して使用することができそうだ。
また、強力なマグネットを活用して、本体とノートをまとめて冷蔵庫などの金属部分に接着し、そのままメモ帳がわりに使うこともできる。汎用性の高い運用が可能なのも、Rocketbook Orbitの特徴だ。
通常、一度使用した紙は書き込んでしまうと二度と使用することができず、別の紙を用意する必要があるものだが、Rocketbook Orbitは専用のタオルで書いた部分を削除し、もう一度新たに書き込むことが可能にもなっている。
PILOTのフリクション技術を活用した仕掛けで、摩擦によって何度も消しては書くことができるのである。
書き直しの手間を大きく削減してくれるので、効率的な作業が可能になるだけでなく、紙を無駄にしない、環境に優しい仕掛けとなっているのである。
アプリ連携でデジタル化も楽々
Rocketbook Orbitは専用のスマホアプリと連動させることで、文字を認識してデジタル情報に変換するOCR技術も利用することができる。
指定の箇所に書き込んだ文字は、自動的にデジタル化され、ノートをPDFとして保管する際に、何度もマニュアル入力をする必要はなくなる。
また、アプリを通じてRocketbook Orbitのノート部分を撮影すると、自動的にスキャナー機能が稼働し、綺麗なPDFデータとして保管することができる。
クラウドストレージはBOXやGoogleドライブなど、ユーザーが普段から使用しているものをそのまま使用することができるため、急な導入であってもスムーズに作業を進めていくことができるだろう。
Rocketbook Orbitは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台あたり29ドルで購入することが可能だ。