コーディング学習に最適な教育用ロボット「Clicbot」

ロボットは今や産業からライフスタイルまで、あらゆる領域において不可欠の存在となったおハードウェアの一種だが、ロボティクスについて学ぶ機会の拡充も現在では非常に盛んである。

ロボット技術は日に日に利便性が高まるとともに、活用されている技術も高度になってきている。

そういった技術をさらに発展させたり、日常的に運用していくためには、学習環境も整えていかなければならないが、日本でもプログラミングが必修化されたり、英会話などと同じようにプログラミングやロボット教室が開講されるなど、教育のクオリティや機会の向上も見られるようになった。

最近では家庭でも気軽にロボットに触れられるようにと、家にロボットやプログラミングツールを触れられる環境を用意し、子どもたちに自由に遊ばせているという保護者も多いが、「Clicbot」はシンプルで、誰にでも学習が可能なように設計された教育用ロボットとなっている。

汎用性と学習難易度の低さを兼ね備えた教育ロボット

一般的な教育用ロボットに求められるのは、高い汎用性ととっつきやすさといった要素である。ロボティクスのはじめの一歩を手伝ってくれるようなロボットでなければ、子どもが複雑なロボットの仕組みを覚えることは難しいため、できる限り簡単にインプットとアウトプットが行え、かつ親しみやすいビジュアルであることが重要だ。

最近では自分で簡単なキットを組み立てるようなタイプのロボットも存在するが、一から全てを組み立てるとなると口数が多く、ソフトウェア開発やプログラミングに集中することができない。

コーディング学習に最適な教育用ロボット「Clicbot」

そのため、ロボットを使っていろんなことにチャレンジしてみたいと考えている子どもにとっては、そのモチベーションを大きく削いでしまうことにもなりかねないのである。

Clicbotはある程度完成された状態での運用が可能なロボットとなっており、基本的には使用者がプログラミングによって様々なことにチャレンジできるようにデザインされている。

Clicbotはいわゆるロボットアームだが、ボディのカスタマイズやパーツ次第で、様々な用途に応用できるのが特徴だ。物をつかんだり運んだりすることはもちろんのこと、アーム部分にカメラを装着すれば、顔認識機能を搭載するセキュリティカメラや、多脚型の車でロボットとして自律的に走行が可能にもなる。

コーディング学習に最適な教育用ロボット「Clicbot」

もちろん、カメラとアーム、それ以外のパーツも組み合わせ方によっては同時に運用することもできるため、その可能性は無限大ということができるだろう。

組み合わせの制限がないため、ロボットアームと言ってもアーム以外の役割もこなせるのは、Clicbotの大きな特徴の一つということができるだろう。

アイデア次第で無限の可能性を秘めるClicbot

アーム部分の組み合わせは汎用性が高く、支柱以外にも様々な役割を果たすことがでいる。歩いたり斜面を登ったりと言った基本的な運動はもちろん、踊ったり絵を描いたり、あるいは車としてレースやバトルを楽しんだりと、組み合わせによってこれらの能力を柔軟に切り替えることができる。

これに合わさって強力な働きをするのがカメラ部分だ。物体をカメラで認識しながら運ぶ高性能なロボットアームだけでなく、カメラディスプレイを利用したクイズゲームやにらめっこ、だるまさんがころんだやボール運動など、あらゆる遊びをも実現することが可能となっている。

Clicbotは単なるロボットの機械的な動きだけでなく、感情表現も豊かに示すことができるので、まるで新しいペットを飼っているような感覚で接することができるのも大きい。

従来の生活に馴染みにくい義務的な返答だけのロボットではなく、カスタマイズ次第で様々な表情を見せてくれるため、老若男女を問わず愛されるロボットとして活躍するだろう。

コーディング学習に最適な教育用ロボット「Clicbot」

Clicbotのコントロールは、コーディング技術がなくても行えるよう設計されている。ロボット本体に指令を送るのは、デフォルトで用意されているプリセットコードを積み木のように重ねるだけで完了するので、コーディングミスや多発するエラーに悩まされる心配はない。

プログラミングを難しくしているのはこのコーディングの作業でもあったのだが、STEM教育における基礎の基礎を、幼少期のうちから楽しく学べるのがClicbotなのである。

Clicbotは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり299ドルでの購入が可能となっている。