世界で最も小さなケータイに触れてみよう「Zanco tiny t2」

ガラケーの時代からスマートフォンの時代へと移って久しくなったが、あくまでもスマートフォンの方が総合的に便利なだけであって、人によってはガラケーの方が使いやすいというケースも決して少なくない。

スマートフォンは従来の携帯電話に比べてスクリーンの表面積が広く、耐衝撃などには弱いということも多いため、ちょっとした衝撃で故障やスクリーンの破損が起きてしまうということもよくあるものだ。

加えて、スマートフォンは昨今の大型化により、以前ほどスマートなイメージや使い勝手が重視されにくくなってきている。確かに厚さははるかに薄くなってきているのだが、如何せん表面積が大きくなっているので、結局ポケットなどには入れづらく、持ち運びや取り扱いの際にかさばってしまっているのである。

「Zanco tiny t2」はそんな最近のスマートフォンの使い勝手に注目し、現代の技術を駆使してガラケーを最小まで小さくすることに取り組んだ一台となっている。

世界でも最小クラスの次世代ガラケー

Zanco tiny t2の特徴は、何と言ってもその小ささにあるだろう。重量はわずか31グラム、大きさはコイン二つ分ほどとなっており、おそらく赤ちゃんでも片手で扱えてしまうほどの大きさだ。

そんな本体サイズの大きさとなっていることもあり、老若男女を問わず誰でも簡単に扱えてしまうのが最大の魅力となっている。片手で通話やメールのやり取りができてしまうのはもちろんのこと、タイトなジーンズのポケットにも忍ばせておくことができるし、ジャケットの内ポケットや、カバンの奥底に入れておくことも難しくない。

必要最低限の連絡しかしない人や、業務用の携帯、そして緊急用の連絡手段をスマホとは別に用意しておきたい人にとっては、非常に便利なアイテムとなることは間違いない。スマホを二台持ちするよりも、はるかに身の回りを軽くして生活することができるようになるだろう。

世界で最も小さなケータイに触れてみよう「Zanco tiny t2」

Zanco tiny t2は単に小さいだけでなく、性能に関しても現代的である。回線は3Gに限定されてはいるものの、通話やメールといった基本的な携帯電話の機能を抑えているため、特別不自由を覚えることはないだろう。

それに加え、MP3やMP4の保存がZanco tiny t2は可能となっているので、動画の再生や音楽の再生も可能となっている。あるいはBluetooth接続に対応しているので、別のワイヤレスイヤホンで再生したり、大きなスクリーンに投影して動画などを楽しむといった使い方も可能だ。

Zanco tiny t2本体もカメラを搭載しており、写真撮影やビデオレコーディングも行うことができる。ちょっとした撮影程度であれば、Zanco tiny t2のカメラで十分に役割を果たすことができるはずだ。

データの保存はMicroUSBを使って行い、32GBのメモリで大容量の保存ができる。多少大型のメディアなどであっても、この小さな本体の中に保存することが可能だ。

毎日持ち歩くのに便利な機能も豊富

毎日携帯することをZanco tiny t2は前提としているため、それに付随する機能も充実している。例えばカレンダー機能はその一例で、その日の予定をチェックしたり、書き込んだり、あるいはその日に決まった来週やそれ以降の予定もZanco tiny t2本体に直接書き込んで保存しておくことができる。

ポケットからさっと取り出せるサイズであるため、カレンダー機能の使い勝手は高いことが予想される。

世界で最も小さなケータイに触れてみよう「Zanco tiny t2」

また、アラーム機能も搭載しているので、毎日の目覚ましや、制限時間を設けたいときなどにも活躍できるだろう。

あるいは、緊急事態の際にはSOSコールが可能になっているので、予備の携帯電話としては優れたパフォーマンスを発揮してくれる。FMラジオも受信可能で、災害時の携帯電話としても活躍するだろう。バッテリーは最大7日間スタンバイモードで持たせることができるため、もしもの時に頼れる存在となるはずだ。

Zanco tiny t2は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり69ドルで購入が可能だ。