スマホのチャットで気軽に外国語を学ぼう「Language Chat」

そんな時に注目されるのが外国語教育だが、日本語や英語の教育カリキュラムは充実していても、そのほかの言語について学ぶ機会はまだまだ限られており、自分で効果的な学習方法を模索していかなければならない。
最近ではオンラインで外国語学習を行える機会も増えてきているが、特に注目を集めているのがスマートフォンを駆使したカリキュラムだ。
「Language Chat」もまたスマホを使って勉強を行うことができるアプリケーションの一つで、AIとクラウドを使って、実に多くの言語を一台で学ぶことができる優れものだ。
多言語対応のAIチャット
Language Chatは、その名の通りチャット形式であらゆる外国語を学習できるアプリとなっている。実装が予定されている言語の数は14を超え、今後もアップデートで対応言語は拡張されていく予定だ。
また、第一言語として設定されているものはヨーロッパの言語が中心となっており、英語やスペイン語、フランス語やポルトガル語など、欧米圏の人たちが言語学習を進めていくことを前提に設計されている。
中国語や日本語など、アジアの言語は今の所海外の言葉としての掲載が予定されているだけにとどまっているが、いずれユーザーが増えた際にはアップデートで実装されることになるだろう。

Language Chatは、まず自分の母国語となる第一言語を設定し、その次に自分が学びたい第二言語を選んで学習を進めていくことができる。設定後は、AIが自動的に送信するチャットボットを通じて基本的な会話を学ぶことができ、母国語と照らし合わせながらその時々に合わせたフレーズを何度も練習することが可能だ。
通常の外国語教室とは違い、対面での授業ではないため、自分のペースでゆっくりと学ぶことができるのも嬉しいポイントだ。
チャットはテキストではなく、音声入力によって行う。フレーズを覚えて、チャットボットに向かってそれを自ら話すことで、会話が成り立つという仕組みになっている。
通常のコミュニケーションとは異なり、あらかじめカンニングペーパーを用意しながら会話をテンポよく行う練習ができるので、精神的なプレッシャーを受けず、落ち着いて話ができるというのは嬉しいところである。
また、音声入力といってもこちらが発した音声は全てAIによる音声認識機能によって処理が行われているため、ただ言葉を発するだけでなく、適切な回答、そして適切な発音ができているかどうかをチェックしてもらうこともできるようになっている。
クラウド処理でスムーズな外国語学習
このAIによる処理はクラウドコンピューティングによって行われており、Microsoft AzureやAmazon、そしてGoogle Cloudと、高性能のクラウドサービスを経由した回答が得られるため、非常にスムーズな処理能力を備えていることが期待できそうだ。
また、仮に言葉に詰まってしまっても、Language Chatにはオリジナルのバイリンガル辞書が用意されており、第一言語と第二言語の単語を照らし合わせながら学習を進めていき、単語やフレーズを覚えていくことができる。
いちいち自前の辞書を用意しておくのは手間がかかるものだが、Language Chatであればオールインワンでの活躍が期待できるので、スマホさえあれば外国語学習はこなせるようになっているだろう。

AIによる応答は機械音声ではなくネイティブの発音で行われるので、リスニングによって正しい発音やイントネーションを覚えることもできる。こちらから呼びかけるだけでなく、Language Chatからも正しいインプットが期待できるだろう。
今後は日本語や韓国語、アラビア語の学習にも対応していく予定で、さらに新しい言語を勉強したいという人にも頼もしいアプリとなるはずだ。
Language Chatは現在Kikcstarterで注文を受け付けており、39ドル以上の出資で12ヶ月のサブスクリプションを獲得することが可能だ。