IoTをソフトとハードの面から理解していこう「IoT E-Degree Program」

2020年より5G回線の運用も進んでいくといわれる中、これからますます活躍が期待されているのがIoT(モノのインターネット)の存在だ。

従来のインターネットとは異なり、独自のネットワークをハードウェア間で形成し、日常の様々な業務の自動化や、スマートホーム化によって、自宅がさらに快適になっていくという、ライフスタイルの変化も顕著になっていくことが考えられる。

そんな中、私たちに求められているのが、さらなるIoTへの理解である。IoTに関連するスキルに卓越した人材の確保は世界中の企業で課題となっている問題であり、家庭の日曜大工のレベルの知識でさえ、このままスマートホーム化が進めば、求められることになるだろう。

「IoT E-Degree Program」はそんな次世代のエンジニアリングスキル学習のニーズから誕生した教育プログラムで、素人からプロフェッショナルまで、あるいは素人がプロフェッショナルになるために必要な知識と技術を蓄えることができる。

IoTの重要性が高まり続ける2020年代

社会が急速にIoTの導入を始めているのには、IoTが多くのメリットを兼ね備えていることが大きいだろう。

IoTの導入を検討している理由として多いのは、業務の効率化や労働者の生産性向上、安全・セキュリティレベルの向上、サプライチェーンマネジメント、品質向上、健康ウェルネスなど、その理由は多岐にわたる。

これだけ多くのメリットを備えているだけあり、IoTの市場価値は相当に高く、一説には2025年までにIoTのグローバル市場価値は1.5兆ドルにまで成長するといわれている。ほんのここ数年で急激に成長してきたテクノロジーではあるものの、この成長予想からも、IoTがいかに重要な技術となったかがわかるだろう。

IoTをソフトとハードの面から理解していこう「IoT E-Degree Program」

そんなIoTの学習のために大きな期待がかけられているのが、IoT E-Degree Programというわけだ。この学習プログラムは、入念に作り込まれたカリキュラムをこなし、IoTを通じた社会の問題解決につながる、実践的な力を身につけることができるよう設計されている。

実践的な実力を身につけるためのトレーニングを受けるためには、理屈を理解しているだけでは意味がない。そのため、IoT E-Degree Programでは実際に産業分野で活躍する専門家を招聘し、タスクドリブンで実際に起こりうる問題に取りかかりながら、IoTを用いた実践スキルを手に入れることができる。

包括的なスキル向上を期待できるカリキュラム

実践的なスキルを重視しているからといって、基礎的な知識量をないがしろにすることがないのもIoT E-Degree Programの特徴である。まるで専門学校や学科の試験のように、座学で学んだ知識もテスト形式で定期的に確認することとなっており、しっかりと手だけでなく頭も動かすよう設計されているのも頼りになるところである。

レファレンスとなるテキストブックや資料は全てデジタルで配布されるので、紙の教材が部屋のスペースを占有してしまったり、必要な資料を無くしてしまう心配もない。タブレットやスマートフォンにデータを保存しておけば、どこでも学習を進められるのも嬉しいところだ。

IoTをソフトとハードの面から理解していこう「IoT E-Degree Program」

学習内容としては、ArduinoやRaspberry Piの構造的な理解から始まり、IoTの技術へとどのように応用していくかや、そもそもIoTデバイスとはどのようにして成り立っているのかという技術的な知識、産業分野におけるIoTの運用方法に、IoTに関するセキュリティの話まで、その学習内容は非常に包括的だ。

最終的にはIoTを用いたホームセキュリティシステムの構築や、スマートアラームクロックの完成、生体認証ロックシステムなど、実際に自分で各プロジェクトを完成させてしまうところまでたどり着くことができる。

なんとなくの知識だけでなく、自らIoTを作れてしまうゴールが見えているのも、モチベーションに繋がるポイントと言えそうだ。

IoT E-Degree Programは現在Kickstarterで注文を受け付けており、45ドル以上の出資で購入することができる。