趣味で楽しむもよし、STEM教育にもよし「LittleArm V3」

ロボットを組み立てるとなると、一昔前なら専用のパーツや工具を使って、時間をかけて組み上げる必要があった。しかし今ではわずかなパーツで十分なパフォーマンスを見せてくれるロボットも登場しており、気軽に楽しむための条件はますます良くなっていると言えるだろう。
「LittleArm V3」は家庭で楽しむのにはもちろんのこと、学校教育の現場などでも活躍できる機能を備えた、最新のロボットアームとなっている。
大量生産が容易なロボットアーム
ロボットアームは、モノをつかんだり運んだり、あるいは字を書いたりと、人間が行うような複雑な動作を自動的に行うことに特化したタイプのロボットだ。そのためロボットの基礎を学ぶためには最も適したタイプの製品なのだが、LittleArm V3はロボットアームの機能をさらにシンプルにして、誰でも手軽に組み立て、運用することができる。
特徴的なのは、まず販売されているのが基本的には3Dデータを主軸とされている点である。ロボットアームは当たり前だが組み立てには専用のパーツが必要となり、キットに含まれているアルミやプラスチック製の本体を組み立てることで遊ぶことができる。
個人であればそれでも問題ないが、学校の授業など、複数人用にロボットアームを用意する必要がある場合、大量にキットを購入しなければならないため、どうしてもコストの面で大きな負担が出てきてしまう。
そこでLittleArm V3は、本体パーツの大部分を3Dプリンタから出力した部品によって賄うことができるよう設計されており、購入したキットには3Dプリント用のデータと、3Dプリントでは賄えない回路基板などが付属する。

また、3Dプリントでは賄えないパーツに関しても、世界的にポピュラーとなったArduinoや共通規格のネジなどを必要とするだけなので、それらを揃えるだけで人数分を賄うことができる。
3Dプリンタは近年教育機関での導入が進んでいることもあり、大抵の学校に設置されている。わざわざ工場にパーツを発注しなくとも、データさえあれば各学校で必要な分だけパーツを生成することができるので、学校にとっても、開発者にとってもコストパフォーマンスの高い販売方法といえるだろう。
初心者に最適の設計
3Dプリンタでの出力となると強度が心配となるが、そもそもLittleArm V3はかなり小さいボディで、ネジやペンなどの小さなものをつかむことを前提としているので、パーツが重さに耐えられず破損してしまうといったことは発生しづらい。
そして、LittleArm V3はネジも含めて全部で21パーツで構成される、非常に簡素な設計となっている点も特徴だ。パーツが何十・何百とある複雑なロボットであれば、組み立てだけでなくパーツの規格の精密製も問われることになるが、わずか20程度のシンプルな作りであれば、家庭用の3Dプリンタで十分なクオリティを保つことができる。
また、組み立てそのものも簡単で、すぐにソフトウェア設計や実験に運用することができるのも嬉しいところだ。組み立てが簡単なことで、ロボットアームがどのような仕組みで動いているのかを簡潔に把握することができる。ロボット初学者の大人はもちろんのこと、小学生や幼児にも理解しやすいのはLittleArm V3のメリットと言えるだろう。

ソフトウェアのプログラミングも、コーディングではなくプリセットのコードを積み木のように組み立てていくことで行うことができる。誰でも簡単にソフトも設計できてしまうので、はじめに触れておきたいロボットの一台としてオススメしたいプロダクトだ。
LittleArm V3は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり59ドルで購入することができる。