遊んで学べるエンジニアリング「Geeek Club」

その原因は、やはり学習にハードルを感じてしまい、スムーズに学ぶことができない人が多い点が大きいだろう。
ただ、幼少期からしっかりと勉強まではいかなくとも、エンジニアリングに馴染むことができる環境があれば、学習意欲の向上や、学習そのもののハードルが幾分か低くなってくれることも期待できる。
「Geeek Club」はそんなロボティクスが最も身近に感じられるよう、配慮して作られた電子工作キットで、子供達が遊びながら学習することができるプロダクトとなっている。
教科書ではなくてで学ぶプロセスを重視
何かを学ぶとなると、まずイメージするのが教科書を開いて頭で知るというプロセスだ。知識を身につけたり、哲学のように頭を使って思考することに意味がある分野であれば、こういった学習方法も有効ではあるものの、エンジニアリングとなると必ずしもそうとは限らない。
理系に分類される分野の学習は、教科書を開いている時が一番退屈なもので、手を動かさないことには頭が動かず、理解が深まらないのである。
そこで誕生したGeeek Clubの工作キットは、教科書を開くのではなくまずは手を動かしてみることからスタートすることに注目したプロダクトである。
「NANO Smart Bot Set」と名付けられたキットには、シンプルながらもしっかりと駆動するロボットのパーツが収められており、全部で7つのロボットを組み上げることができる。
また、キットにはロボットのパーツのみならず、ロボットを組み上げるのに必要なハンダゴテなども付属しているため、パッケージが届いた後はすぐに組み立てへと移行することができる。

多くのロボットキットはパーツこそ含まれてはいるものの、専用の工具などがないと組み立てることができないというケースも少なくない。
部品に加え、工具もいくつか揃える必要があるのも、子供からエンジニアリングを遠ざける原因となっているのだが、Geeek Clubのキットはその点を克服した製品となっているのが嬉しいところだ。
あるいは、Geeek Clubを通じて、基本的な電子工作に関する技術を学ぶことができるとも言えるだろう。
最近では工具が一般家庭には普及していないということを見越して、あらかじめ組立てやすいようキットが設計されていることもあるものだ。
しかしGeeek Clubは工具の使用を購入者に必要としながらも、しっかりとキットに工具も付属させることで、半田付けなどの技術を学べるようその機会を提供している。
ハードウェアの開発に関するあらゆる技術の初歩の初歩を、Geeek Clubを通じて学ぶことができるだろう。
子供の創作意欲と好奇心を刺激するキット
付属しているパーツもそこまで複雑なものはなく、回路基板を基本としたベーシックなアイテムばかりになっているので、子供でもその扱いに手こずってしまうこともない。
むしろ使い勝手の良い部品ばかりが付属するため、新しいアイデアを生かす上でも、しっかりと形にしていくことができるはずだ。
組み立てたロボットは自由に移動したり、発光したりと様々なアクションを見せてくれる。加えて単なるおもちゃ程度の動作にとどまらず、光の方へ導かれるように移動することができたりと、ロボットらしい挙動もしっかりと見せてくれる。

子供騙しのアクションにとどまらない、しっかりと知的好奇心を刺激してくれるような設計になっているのがGeeek Clubの特徴だ。
そしてGeeek Clubのキットはそれぞれその分野の専門家のフィードバックを受けて設計されて販売に至っているので、しっかりと学習効果をキットに期待することができる。
万が一効果を実感できなかったり、思っていたような製品と違うと感じた場合は、30日の返品保証も受けることができる。その際に条件などは発生しないので、気軽に返品も行えるだろう。
Geeek Clubは現在Kickstarterで注文を受け付けており、59ドルでスターターキットを購入することが可能だ。