楽曲制作時に使用する低音をより迫力のあるものに「Mammoth」

楽曲制作を行う上で、欠かせない要素となるのが低音域のサウンド処理だ。 DTMなどで作曲をしていると、どうしてもプリセットのエフェクターなどでは薄い低音となってしまい、満足のいくような迫力のある低音を出すことが難しくなってしまう。

ただボリュームを上げるだけでは低音の質の問題は改善されないため、根本的な解決策を用意する必要があるのだが、プラグインソフトである「Mammoth」を導入すれば、そのような問題も解決することができそうだ。

扱いの難しい低音に特化したプラグイン

低音域のサウンドは高音や中音に比べて、存在感を強調することが難しく、ちょうどいい加減を作る難易度の高い音でもある。本来は絶妙な加減で加えられているはずのプロの楽曲における低音は、例えば安価なイヤホンやスピーカーで音楽を聴いているとわかるように、簡単に消えて聞こえなくなってしまう。

絶妙な加減の低音というのは、良いスピーカーやオーディオ設備を導入することで初めてきちんと聞こえるものだが、かといって絶対に低音が聞こえるように音楽を作ってしまうと、今度は低音の主張が激しくなりすぎてしまい、中音域と高音域の音が聞こえなくなってしまうのである。

このような低音の難しい調整を、大きく手助けしてくれるのがMammothだ。このプラグインは低音の処理に特化した機能を備えており、様々なアプローチで低音の出力についてのサポートを行ってくれる。

低音域のサウンドとは一言で言っても、そこには様々な種類があるため、サウンドの種類によっては調整が難しかったり、そもそも調整の塩梅をサウンドごとに変更しなければならないため、かなりの時間を調整に費やさなければならない問うことも少なくない。

しかしながらMammothではあらゆる種類の低音、メタルのハードヒットベースから、EDMの深いサブベースまで、オールラウンドに対応した性能を発揮してくれるので、誰でも簡単に低音の出力を調整することができる。

音を知り尽くしたプロが監修

ソフトには3つの異なるプレアンプモデルが搭載されており、太いものから丸いものまで、様々な音の質感を原音に加えることができ、音楽の多様性がさらに広がってくれる。

エフェクトの効果は侮れないもので、たとえ同じ楽器で同じ旋律を奏でていても、エフェクトのかけ方の違いでその印象は大きく異なるものだ。Mammothがあれば、気軽に楽曲の雰囲気を大きく変化させることも可能になるはずだ。

Mammothには二種類の独立したプロセッシングチャンネルが備えられており、音が潰れてしまい、低音がうまく調整できないというトラブルが起きてしまうことも防ぐことができる。

楽曲制作の過程で、音を別個に聞き取りながら修正を加えていくことは非常に重要で、そのプロセスの完成度次第で大きく聞こえ方にも変化が出てきてしまう。丁寧な制作を行うためには、このような繊細なプラグイン機能を有効に活用する必要があるだろう。

UIに関しても次世代のプラグインとして丁寧なグラフィックが備えられており、4K画質にも耐えうる詳細なプラグイン表示を利用することができる。

クラシックなプラグインは確かに安定感のある使いやすさが期待できるが、一方でUIが一昔前のもので止まってしまっていることも少なくなく、かえって作業の効率化を妨げてしまっていることもある。

Mammothは最新型のDAWにもしっかり対応しており、Logic Proなどでも問題なく運用することができるはずだ。

Mammothの開発チームはプロのサウンドエンジニアやプロデューサー、そしてデベロッパーが携わっており、実際の現場の声から何度もフィードバックを受け、試行錯誤の末に完成させているプラグインでもある。

制作にいたるまで、チームメンバーは何百ものミュージシャンと仕事を共にし、アンプやエフェクトを試し、実務経験やプラグインへの造詣も非常に深い。あらゆる低音の種類と有効なエフェクトを知り尽くしたからこそできるソフトウェアに仕上がっていると言えるだろう。

Mammothは現在Kickstarterで出資者を募っており、29ドル以上の出資でシングルライセンスを利用することが可能だ。