AIの力で糖尿病と上手に付き合おう「SUGAR LOG」

現代人が最も恐れ、かつ身近な病気の一つが糖尿病だ。先天的な身体の特徴から発症リスクが決まっていることもあるが、同時に日々の生活習慣によって発症するかどうかも変わってくるため、罹患しないためにはまずライフスタイルを見直すところから始めることが推奨されている。

糖尿病が厄介なのは、死亡のリスクや身体のパフォーマンスに大きな影響を与えるだけでなく、一生をかけて付き合っていかなければならないようになってしまうことだ。

投薬や微妙な身体の状態の変化へ常に目を向けておかなければならず、定期的な通院によって異常がないかも確認しなければならない。

「SUGAR LOG」はそんな毎日の体調管理を少しでも軽減するために誕生したアプリケーションで、日々のルーティンを自動化することで負担の軽減を図るというサービスだ。

AIの力で糖尿病と上手に付き合おう「SUGAR LOG」

糖尿病患者の記録作業を刷新

糖尿病の罹患は、多くの場合食習慣の乱れによって生じるため、糖尿病と診断された場合は投薬はもちろんのことだが、身体がこれ以上危険な状態になることを避けるための食習慣の改善から始める必要がある。

毎日の食事をこれまでとは一新し、慣れない食事を摂り続ける必要があるため、人によってはそれが大きな苦痛を伴うというケースも少なくない。そして、今までとは違う食事を続けるだけでなく、実際に摂取したものを毎日記録し、習慣に乱れが生じてしまわないよう心がける必要がある。

これが患者にとってはかなりの負担となり、毎日のルーティンとは言え記録を取り続けるのはうっかり忘れてしまうこともあるため、そのためにノートなどを持ち歩くとなれば負担も大きくなってしまう。食事の写真や食材、その量や調味料なども記入する必要もあり、その全てを記録し続けるのは大変な精神力を有する作業だ。

AIの力で糖尿病と上手に付き合おう「SUGAR LOG」

こういった小さな負担をいくつも軽減してくれるのがSUGAR LOGで、患者の記録のための負担を一気に解消してくれるのが嬉しいところだ。

SUGAR LOGはスマートフォン専用のアプリとなっており、手持ちのスマホにアプリをダウンロードして使用する。新たに高価なスマートデバイスなどのハードウェアを購入しなくても良いので、コストパフォーマンスの高いサービスと言える。

誰にでも使いやすいシステムと計算機能

アカウントの作成は、単体でも登録することができるが、Facebookなどの既存のSNSアカウントから登録し、以後のログインを行うことも可能になっている。何度もアカウントを登録する手間も減るうえ、IDやパスワードを忘れて利用ができなくなってしまう心配もないため、その点も優しい設計になっていると言えるだろう。

SUGAR LOGが特徴としているのは、一つに食事の写真を撮影すれば、自動的にAIが食事を認識し、内容量や食材を記録してくれるという点だ。通常、食事の記録をつける場合は写真を撮った上で、自分で食材や調味料などを記録しなければならず、非常に手間のかかる作業であることは間違いない。

しかしSUGAR LOGを使用すれば、ユーザーはただ写真を撮影するだけで良く、あとは自動的に記録が完了するので、その負担は大きく軽減されることになるというわけだ。

また、食事で摂取した食材や栄養については色彩表示でわかりやすく確認できるよう設計されており、視覚的に自分が今何を一番摂取しており、何を足りていないのかを理解することができる。

食事に対するイメージは大切で、まずは自分に必要なものをきちんと自覚することが食習慣の改善の第一歩になるのだが、色分けによる視覚的な効果は大きな心理的変化をもたらしてくれるはずだ。

糖尿病の症状の重さや、患者の目指すべきゴールというものは人によって違うものだが、SUGAR LOGは個人の症状や目標設定に応じた運用が可能となっている。毎日の食事の記録から、推奨する改善施策なども、個人の目標値から逆算して算出されるため、患者に負担の大きな原料や食事改善が強いられる心配もないだろう。

SUGAR LOGは現在Kickstarterで注文を受け付けており、2,000円程度の出資でアーリーアクセス版に参加することが可能だ。