体に取り付けられるポータブルクーラー「Cool Human」

熱中症は直射日光を避ければ良いというだけではなく、たとえ陽の当たらない室内でも室温が高ければ熱中症になってしまう恐れは十分にあり、温度管理には常に気をつけておかなければならないものだ。

そんな時に頼りになるのが冷房の存在だが、「Cool Human」はいつでも冷房の恩恵を受けられるよう、体に身につけて使用するタイプのポータブルクーラーだ。

腰に装着して効率的な冷却が可能

一般的な冷房機器というのは室内に設置し、室外機をベランダなどに設置して運用するタイプのものになるが、Cool Humanはハンディタイプと呼ぶにふさわしい、非常にコンパクトなハンディサイズにとどまっているのが特徴だ。

少し大きめのスマートフォンほどの大きさで、腰の部分のベルト通しやパンツに直接引っ掛けるようにして運用するのが一般的だ。ちょうどお尻の上あたりになるよう調節して設置すれば、あとはスイッチを入れるだけで体全体が均等に冷やされるのがこのデバイスである。

従来のポータブルクーラーというのは、手足や首、顔だけなど、体の一部分のみを冷却し、暑さを軽減することが一般的なモデルであった。

しかしながらCool Humanの場合、腰部分に設置しているとはいえ体全体を冷やすことができるよう設計されており、身体を満遍なく冷却し、しっかりと体の温度を適切な状態にキープしてくれる。

また、通常のエアコンのように外側から吹きつけるように冷気を浴びるのではなく、Cool Humanは腰回りから体へ直接冷気を注いでいく設計になっているので、少ないエネルギーで最大限の冷却効果を体験することができる。

Cool Humanが小型でも高いパフォーマンスを発揮できるのは、そういった効率的な冷却を実現しているからとも言えるだろう。

あらゆる活動環境での活躍が期待

また、冷房は密室かつ湿度の低いところでなければ冷却効果を存分に発揮できないため、屋外での活用はほぼ不可能と言っても差し支えない。しかしながらCool Humanは室内での活動はもちろんのこと、屋外でもしっかりと身体を冷やしてくれるよう設計されているため、夏場のランニングなど、外で運動を行う場合であっても十分な冷却を行うことができる。

例えば冷房の効かない屋外スタジアムでの野球観戦や、電車やバスなど、屋内であっても冷房が効きにくい公共の場所、気温の高い地域への渡航と、その活用の幅は多彩である。

あるいは、ボイラー室での作業など、高温多湿の環境での作業を要求される場合であっても、Cool Humanは活躍が期待できる。その場所の都合上、冷房を設置することができないというケースは少なくなく、電気が通っていない場所など、どうしても室温が高い状況を維持しなければならないことは多いものだ。

そう言った場所での活動は激しい肉体労働になることも多いが、Cool Humanであればバッテリー駆動で電源に依存せず、自分の体のみを冷却することができるので、作業員のさらなるパフォーマンス向上が期待できる。

体が熱くなり、汗を掻くことは単に不快感を与えるだけでなく、疲労感が高まり、長時間労働のパフォーマンスが著しく低下してしまうこともわかっている。

そこで作業員にCool Humanを提供することで、短時間でも長時間でも、過酷な労働環境の中でのパフォーマンスを高めることができるだろう。

Cool Humanのバッテリーは12~14時間の連続使用に耐えることができるだけでなく、USBケーブルでいつでも充電が行えるため、バッテリー切れに怯える心配もない。

また、冷風は弱・中・強の三段階で設定を行うことができるので、バッテリーの持ちもこの設定をコントロールすることで調整ができる。

Cool Humanは現在Kickstarterで注文を受け付けており、2,300円で本体を一台購入可能だ。